オリックス自動車、センコー株式会社、株式会社ロボトラックの3社で構成される「L4 物流自動運転トレーラー推進協議会」は、これまでの開発成果を踏まえ、センコーが中継輸送を目的として展開する拠点「TSUNAGU STATION 浜松」と「TSUNAGU STATION 新富士」間において、セミトレーラー型自動運転トラック(以下「自動運転セミトレーラー」)を活用した初の公道実証走行を2月10日より開始すると発表した。
L4 物流自動運転トレーラー推進協議会は、国土交通省による「自動運転トラックによる幹線輸送の社会実装に向けた実証事業」の採択を受けたコンソーシアム。
同協議会では、ロボトラックが自動運転セミトレーラーの技術開発を担い、オリックス自動車は多様な自動車関連事業で培ったサービス開発の知見を生かした事業検討を行い、センコーは実物流フィールドの提供を通じて、3社がそれぞれの強みを生かしながら、自動運転セミトレーラーの社会実装を目指した公道実証走行に取り組む。
セミトレーラーの自動運転においては、車両全長や連結構造に由来する操舵の複雑性、車線変更時における安定制御など、技術的なハードルが高いとされおり、そのような課題に対し、ロボトラックは独自のAIアルゴリズムおよびテクノロジーを活用し、自動運転セミトレーラーの技術開発を推進。
一方、オリックス自動車およびセンコーは、実際の物流オペレーションを想定した検証を通じて、自動運転セミトレーラーの社会実装に向けた検討を実施。
今回の公道実証走行では、高速道路上における安全かつ安定的な無人走行技術の確立を主な目的とし、新東名高速道路 新富士ICから新東名高速道路 浜松SAスマートICまでの区間において、ロボトラックが技術開発した自動運転セミトレーラーの公道実証走行を実施する他、発着地として設定する「TSUNAGU STATION」では、中継輸送を想定したトレーラー交換による物流効率化の検証を行う。
今回の実証で使用するセミトレーラーは、一般的なバン型トラックと比較して積載量が増加することに加え、トラクタ(牽引車)とトレーラー(荷台)を分離して運用できる点が特徴となっており、トレーラーのみを物流拠点で交換することで、積載貨物の積み込み・荷下ろし作業時間を走行から分離できるため、トラクタはすぐに次の輸送へ移ることができるのに加え、自動運転と組み合わせることでドライバー不足による物流現場の停滞も解消できるため、トラクタの稼働率向上と物流オペレーション全体のさらなる効率化が見込まれている。

トラックドライバーの時間外労働規制の強化により、人手不足や輸送能力の低下といった「物流の2024 年問題」が深刻化するなか、自動運転技術は、物流業界が抱える労働課題を克服する有力な手段の一つとして期待されている。
オリックス自動車、センコー、ロボトラックの3社は今後、実証結果を踏まえながら、関東~中部、さらには関東~関西へと実証区間の段階的な拡大を目指して、有人区間と無人区間を組み合わせた運行モデルおよびセミトレーラーを活用した中継輸送の有効性を検証し、自動運転トレーラーの早期の社会実装ならびに商用運行の実現に向けて、共同で取り組みを加速すると述べている。
<各社の役割>
- オリックス自動車:プロジェクト推進、全体計画管理、事業採算性試算
- センコー:発着地点、実証用トレーラー貸与
- ロボトラック:車両システム開発、走行実証実施
