ホンダは12月12日、愛車を長く大切に乗り続けたいユーザー向けとして、旧型スポーツタイプの車種を対象に、販売終了となった部品の復刻供給と、レストアを施す新たなヘリテージサービス「Honda Heritage Works(ホンダ ヘリテージ ワークス)」を2026年4月1日より開始すると発表した。
Honda Heritage Worksは、販売終了となった一部の純正部品を復刻し、新たに供給する「Honda Heritage Parts(ホンダ ヘリテージ パーツ)」と、その部品を一部に活用した新たなレストアサービス「Honda Restoration Service(ホンダ レストレーション サービス)」の2つで構成。
いずれも初代NSXを対象にサービスを開始し、将来的には他の旧型スポーツタイプの車種への対象車種拡大を予定している。
なお、4月のサービス開始に先立ち、Honda Heritage Worksの公式ウェブサイトを公開。サービス開始に向けて価格やサービス内容などの詳細情報を順次公開する。

◆Honda Heritage Parts
年式の古い車両では、多くの部品で供給困難な状況を解決するため、今回、取引先との新たな協力体制の構築や技術の進化、新たな材料や製法の採用により、これまでに販売終了となっていた部品を新たに「純正互換部品」として再開発し、復刻。
さらに、当時と同様の材料・製法で再生産する「純正復刻部品」を加え、Honda Heritage Partsとして、グローバル供給を実施。取り扱い部品の一覧は、Honda Heritage Works公式ウェブサイトに掲載し、順次更新。
なお、Honda Heritage Partsは全国のHonda Carsを通じてオーダーでき、2026年4月のサービス開始に合わせてオーダー受付開始を予定している。
◆Honda Restoration Service
「当時のホンダが創り上げたドライビングフィールを徹底的に追及する」をコンセプトに、1993年より初代NSXを対象に「NSXリフレッシュプラン」として実施してきたサービスを、Honda Heritage Partsも活用してオリジナルの性能や質感などを可能な限り復元する、新たなレストアサービス「Honda Restoration Service」として一新。
これに合わせて、初代NSX誕生の地であり、NSXリフレッシュプランを運営してきた栃木県高根沢の施工工場の名称を、リフレッシュセンターからHondaヘリテージワークス高根沢に改称し、ホンダにしかできない本格的なレストアサービスを提供。
サービスメニューは、エンジンやサスペンション関連など、要望の多い運動性能に関わる項目をパッケージ化した「基本レストア」と、これに加えて外装と内装の施工、個体のコンディションに応じて、より細やかで総合的な作業を施す「トータルレストア」の2種類を設定。
2026年1月上旬より、初代NSX(NA1-100型)を対象に、全国のHonda Carsを通じて申し込みを受け付け、4月より施工を開始。
申し込み方法や価格などの詳細については、1月上旬にHonda Heritage Works公式ウェブサイトにて案内予定。
なお、1993年より提供してきましたNSX リフレッシュプランは、2025年8月末をもって受付を終了している。
◆サービスメニュー

