日産自動車の中国合弁会社である東風日産乗用車公司(以下「東風日産」)は12月1日(現地時間)、新型「N6」を発表した。
N6は、東風日産独自の新エネルギー車(NEV)技術アーキテクチャーを採用し、1.5リッターエンジンと21.1kWhの大容量LFPバッテリーを搭載した、同社初となるプラグインハイブリッド(PHEV)セダン。グレードは180Air、180Pro、180Max、180Max+、170Max+フラッグシップの5車種をラインナップ。価格は9.99~12.99万元。
新型N6では、新世代プラグインハイブリッドとして、①2L台/100kmという低燃費性能、②20kWh(21.1kWh)を超えるバッテリーによるEV最大航続距離180km、③20分以内で必要分が充電できる急速充電性能、④年間のランニングコストを2,000元以内に抑えること、以上4つの基準を、次世代PHEVに求められる新しい価値の新たな価値として定義した。
なお、N6は中国一周燃費チャレンジを実施し、28日間で30省を横断、総走行距離14,000㎞を走行して2.9L/100㎞という燃費を達成し、ギネス世界記録を更新した。
外装では、「風迹美学(風の軌跡をイメージしたデザイン哲学)」の理念を採用し、流麗で有機的なラインや、独創的なLEDライト、風翼型のヘッドランプ、立体的な造形のテールランプが、自信と躍動感のある外観を表現。車体色には、中国の自然をテーマにした6色を設定した。
内装では、包み込まれるような温かな空間を目指して設計が行われ、広範囲にソフト素材を配し、触感にこだわった独自開発のシート表皮、ゼロホルムアルデヒド認証を取得した内装素材を採用するなど、家族が安心してくつろげる快適な空間を実現。さらに、前席には最新EVモデルの「N7」同様に、AIにより乗員の体形に合わせてシートを調整する「ゼロプレッシャーシート」を搭載するとともに、後席には新開発の「ゼロプレッシャーソファ」を採用。内装色にはアイボリーとブラックの2種類を設定し、ローズゴールドやダークパープルの装飾が高級感を演出。
また、2.5Kの15.6インチ大型ディスプレイと最新の「NISSAN OS」を装備。搭載されるAI音声アシスタントの「小尼」(シャオニー)は方言対応やカラオケ機能に加え、ユーザーの声を記憶・再現して読み上げる音声複製機能など多彩な機能を備えている他、運転支援機能においては、モメンタ社と共同開発したエンドツーエンド型の統合運転支援システムを搭載。
安全面では、高剛性のボディ構造、大型のサイドカーテンエアバックを含む7種類のエアバッグを装備するとともに、16種類の先進安全機能を搭載。さらに、7,400項目の試験、5,500項目の試作確認、2,000以上の品質検査を実施するなど、徹底した品質管理を行っている。





