BMW、サーキット専用モデル「M2 レーシング」発表、カスタマー・レーシングのエントリー・モデルで価格は2,100万円

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BMW日本法人は7月7日、カスタマー・レーシングのエントリー・モデルとなるサーキット専用モデル「M2 レーシング)」を発表し、同日よりBMW Mモデルのレース仕様の車両を販売可能なBMW Mモータースポーツ・ディーラーである株式会社モトーレン東都(東京都)、および、エルベオート株式会社(大阪府)において購入の受付を開始した。

BMWの高性能モデルを手掛けるBMW M社が開発したM2は、1985年に登場し高性能スポーツ・カーのベンチマークを確立した「初代M3」と、1973年に誕生しスポーティで美しいデザインと優れた運動性能により名を馳せた「 2002 ターボ」の伝統を継承する、最もコンパクトなBMW Mモデル。

2016年に初代モデルが登場し、現在販売中の現行モデルで二世代目となる。コンパクトなボディに、セグメント唯一の後輪駆動コンセプトと約50:50の理想的な前後重量配分により、優れたハンドリング性能とロード・ホールディング性能や、BMW Mモデルらしい力強いスタイリングと共に高いコーナリング性能を実現。また、よりダイレクトに車両を操れるマニュアル・トランスミッション搭載モデルもラインアップしている。

今回発表したM2 レーシングは、M2をベースに、2.0リッター直列4気筒Mツインパワー・ターボ・エンジンを搭載し、モータースポーツ専用のソフトウェアにより制御される8速オートマチック・トランスミッションを組み合わせることで、最高出力313PS(230kW)、最大トルク420Nmを発揮。M2 レーシング専用に製造されたドライブ・シャフトや、タイヤの左右回転差を抑制するプリロード型の個別冷却システムを備えた機械式LSD(リミテッド・ステップ・ディファレンシャル)を標準装備。

BMW M社が開発したサーキット専用モデルとして、レース・シーンでの高いパフォーマンスを発揮しながらも扱いやすい車両サイズと価格によって、カスタマー・レーシングにおけるエントリー・モデルとなっている。

BMW M社が開発する高性能マシンMモデルには、サーキットでの本格的な走行を可能としたMハイ・パフォーマンス・モデルと、サーキットで培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンス・モデルの2車種があり。M2 レーシングはMハイ・パフォーマンス・モデルに位置付けられる。

 

 

<「M2 レーシング」の主な装備>

◆シャシー

  • DMSB(ドイツ・モータースポーツ連盟)認定、FIAレギュレーションに準拠した溶接式セーフティ・ロールケージ付シャシー(BMW Motorsport製)
  • タンク・フィラー・ネック付Makrolon®製リヤ・サイド・ウィンドウ
  • CFRP製軽量ルーフ
  • フロント・スプリッター
  • ボンネット/トランクリッド・クイック・リリース・ロック
  • レギュレーションに準拠した牽引用フック(フロント&リヤ)
  • 車体色:アルピンホワイトIII(外装・内装)
  • 固定式セーフティ・シート(Sabelt GT-AM)
  • FIA認証ATL FT3安全燃料タンク
  • FIA規定対応消火器システム

ホイール・タイヤ

  • 10×18 アロイ・ホイール(マット・ブラック)
  • タイヤ:Goodyear 265/660 R18
  • ホイール取付方式:M14スタッド&ラグナット方式

サスペンション

  • GT3テクノロジーを採用したKW製モータースポーツ専用ショック・アブソーバー(非調整式)
  • 調整可能なモータースポーツ・スタビライザー(フロント&リヤ)

◆ブレーキ

  • BMW M コンパウンド・ブレーキ・ディスク&キャリパー
  • モータースポーツ専用ブレーキ・パッド(フロント&リヤ)
  • BMW M モータースポーツ専用ブレーキ・エア・クーリング

ドライバー・アシスタンス

  • BMW M モータースポーツ専用ドライブ・モードM トラクション・コントロール(10段階)
  • ピット・スピード・リミッター(調整式)
  • エアコン装備
  • レーシング用に適応された市販車ベースのインストルメント・パネル

データ解析等

  • 専用ワイヤリング・ハーネス装備(データロガー用コネクタあり)
  • データロガー用に最適化されたワイヤリング・ハーネス(接続ポート付き)

 

【希望小売価格】2,100万円

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