BMW日本法人は7月1日、BMW Mモデルの限定車「M3 CSツーリング」を発表し、同日から7月13日まで全国のBMW正規ディーラーを通じて注文受付を開始した。同モデルの国内導入は30台限定となり、納車開始は11月以降を予定している。
M3ツーリングは、BMW M社が開発した高性能マシンMモデル。BMW M社が開発する高性能マシンMモデルには2つのカテゴリーがあり、1つはサーキットでの本格的な走行を可能としたMハイ・パフォーマンス・モデル、もう1つはサーキットで培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンス・モデルとなり、今回発表の3 CSツーリングは、Mハイ・パフォーマンス・モデルに位置付けられる。
M3 CSツーリングは、M3 Competition M xDriveツーリングをベースに、約15kgの軽量化、約20馬力(ヨーロッパ仕様値)の出力向上を実現。モデル名内のCSは、Competition Sportの略。
<20馬力の出力向上を実現したパワートレーン>
M3 Competition M xDrive ツーリングに搭載されるエンジンをベースに、ブースト・アップ等のチューニングを施すことで、ベースモデルと比較して出力を約20PS向上した405kW/550PS(ヨーロッパ仕様値)を実現。さらに、軽量化の実現により、0-100km/h加速は3.5秒(ヨーロッパ仕様値)実現している。
シャシーは、M3 Competition M xDrive ツーリングをベースに、路面追従性、キャンバー強度、ダンパーのレスポンスを向上させるため、ボール・ジョイント箇所を4ヵ所増加し14ヵ所とした他、エンジン・マウントやギア・ボックスのベアリングを強化、専用サスペンション、専用スタビライザー、低重心化、レッド・ハイグロスのMカーボン・セラミック・ブレーキを標準装備することで、サーキットにおける究極のドライビング性能を発揮する。
<約15kgの軽量化を実現するとともに特別感を演出した内外装>
外装では、M3 Competition M xDrive ツーリングをベースに、ボンネットにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用し軽量化を図った他、キドニー・グリル、エア・インレット、ドアミラー・キャップ、ディフューザー等にもCFRPを採用することで、存在感を強調。ヘッドライト点灯時にデイ・ライトがイエローで発光する機能を備えたアダプティブLEDヘッドライトを装備し、テールゲート等のモデル・バッチは、ブラックをベースにレッド・アクセントを利かせることで特別感を演出している。
内装では、センター・マーク付きのMアルカンターラ・ステアリング、Mカーボン・ファイバー・トリム、専用CFRP製センター・コンソール、前席にMカーボン・バケット・シート等を採用し、レーシング・シーンを彷彿とさせるデザインを採用。また、リヤ・シートには大人3名が座れるスペースを確保しており、日常使いでの優位性にも考慮した。
<「M3 CS ツーリング」主な諸元>
- 全長4,805mm
- 全幅:1,915mm
- 全高:1,445mm
- ホイールベース:2,855mm
- 車両重量:1,840kg
- 車両総重量:2,115kg
- 排気量:2,993cc
- エンジン:直列6気筒ガソリン・エンジン
- 最高出力:550PS(405kW)/6,250rpm
- 最大トルク:650Nm/2,750-5,950rpm
- WLTC燃料消費率:9.6km/L。
【希望小売価格】2,098万円