トヨタ・モビリティ基金、児童の交通安全に関する保護者の認識調査を実施

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一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(以下「TMF」)は6月26日、交通事故死傷者ゼロに向けた「タテシナ会議」新しい児童への啓発分科会の活動として、全国約4,000人を対象に児童の交通安全に関する保護者の認識調査を実施し、その結果を発表した。

同調査の結果、「歩行中の交通事故死傷者は7歳が最多であること」の認知度は、一般層で31.4%、4歳-10歳の子の保護者で44.0%という結果となった。また、「魔の7歳」「7歳の壁」という言葉は報道等で頻出する表現となり、4-10歳の子の保護者がこれを交通事故の事象として認知しているのは、「魔の7歳」で10.5%、「7歳の壁」は4.0%にとどまる結果となった。

同分科会では、歩行中の事故死傷者が最も多い年齢が7歳である事実について、まずは、保護者や教育現場、地域社会等が広く認知することで、更なる意識向上や児童の行動変化に向けた働きかけにつながると考えており、今後は保護者に向け有効であると認められた情報ソース等を活用し、認知度向上に向けた活動を推進し、同時に保護者や学校の先生が適切に交通安全教育を行えるカリキュラムの開発や児童が危険を疑似体験できるVRシステムなど現場で役立つツールの開発にも注力するとしている。

 

< 調査概要>

  • 調査委託先 :マクロミル
  • 調査方法 :インターネットリサーチ
  • 調査対象者 :全国15~79歳の男女
  • 回答者数 :3,986人
  • 割付方法 :上記サンプルの内1,442人は性別と年代で均等に回収した後に人口構成比でウェイトバック集計を行った(令和2年国勢調査の性年代別人口比率に基づく)2,544人は地域と同居している子の年齢、自身の性別で割付を行い回収 ※同居している子の年齢と地域の割付表は以下のとおり(性別は均等割付)
  • 調査実施期間:2025年4月18日(金)~2025年4月28日(月)
4-10歳の子の保護者全体2,656人には、一般層1,442人のうち4-10歳の子と同居している102人を含む

 

<調査結果の概要>

  • 7歳の事故が最も多いことは一般層で31.4%、4-10歳の子の保護者でも44.0%と、半数以上はこの事実を知らない。
  • 「魔の7歳」を交通事故の事象として認知しているのは、一般層で6.7%、4-10歳の子の保護者でも10.5%にとどまる。「7歳の壁」は、一般層で1.7%、4-10歳の子の保護者でも4.0%の認知に限られる。
  • 認知経路は、テレビからが最も多い。4-10歳の子の保護者では、友人・知人からの話や学校関連の情報からも認知されている。
  • 4-10歳の子の保護者の7歳の交通安全に対する知識(7問)のうち、「小学1年生の平均身長の子どもは運転中のドライバーから見えにくい」がもっとも認知され44.0%、一方で、「一つも知らない」が24.5%にのぼる。

 

<「魔の7歳」「7歳の壁」に関する調査結果の概要>

◆Q1:「7歳の事故が最も多いこと」の認知度

◆Q2:「魔の7歳」の認知度

◆Q3「7歳の壁」の認知度

◆Q4:「7歳の事故が最も多いこと」の認知経路

◆Q5:「7歳の交通安全に対する知識」の認知度

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