日産自動車は5月28日、実質再生可能エネルギー100%の「日産でんき」の売電地域を5月より東京電力管内で拡大し、新たに関西電力管内でも開始したと発表した。さらに、10月から沖縄・離島を除く日本全国での売電地域拡大を計画している。
日産でんきは、FIT発電所由来のFIT非化石証書を付すことで、実質的に再生可能エネルギー100%(以下「実質再エネ100%」)としてカスタマーへ提供しており、日産自動車の連結子会社である日産トレーデイング株式会社(本社:神奈川県横浜市)が、一般家庭のカスタマーを対象として24年12月に販売を開始した。
東京電力管内では、EVユーザー(他メーカーも含む)が新規に契約する場合に基本料金を最大26%割引するなど、各地域のカスタマーにより普及を促進するためのサービスを提供している。
日産は2050年までに事業活動を含むクルマのライフサイクル全体におけるカーボンニュートラルの実現を目指しており、再生可能エネルギー由来の電力を、日産自動車販売店でのEVの急速充電に加え、「日産でんき」を通じて一般家庭にも提供することでクリーンな電力使用・EVでの移動を促進すると述べている。