三菱自動車と、鴻海精密工業(Hon Hai Precision Industry Co., Ltd.、以下「Foxconn」)傘下で電気自動車の開発を担う鴻華先進科技股份有限公司(Foxtron Vehicle Technologies Co., Ltd.、以下「Foxtron」)は5月7日、Foxtronが開発した電気自動車を三菱自動車に供給することについての覚書を締結したと発表した。
三菱自動車にOEM供給される同電気自動車は、Foxtronが開発し、裕隆汽車製造股份有限公司(Yulon Motor Co., Ltd.、以下「裕隆汽車」)によって台湾で生産され、オセアニア地域(オーストラリア、ニュージーランド)において2026年後半の販売開始を予定している。
同モデルは、2024年に発表したオーストラリアでの2030年に向けた商品計画に含まれており、電気自動車としての優れた走行性能やインフォテイメント機能を有することから同地域に適しており、。三菱自動車とFoxtronは今回の覚書に基づき、本契約に向けて協議を進めるとしている。
三菱自動車では、新型車の電動化によって環境対応を推進している他、Foxconnとの協業検討に加え、欧州ではルノー、北米では日産からのOEM供給を受けるなど、アライアンスの強みを活かして電動車ラインアップの強化を計画。さらに、今後はアライアンスパートナーとの協業拡大により、オセアニア地域を含むグローバルでの電動車ラインアップの強化を検討しており、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速すると述べている。