いすゞ自動車は3月17日、小型トラック向けデュアルクラッチ式9速AMT「ISIM(アイシム)」が、公益財団法人市村清新技術財団が主催する「第57回 市村産業賞」において「貢献賞」を受賞したと発表した。なお、いすゞ自動車の同賞の受賞は初となる。
ISIMは、商用車の環境性能とイージードライブ性能をより高いレベルで両立する、小型トラック向けデュアルクラッチ式9速AMT。独自のギヤトレイン構造を採用することで、一般的な6速トランスミッションと同じ歯車列数で9速を実現。多段化しつつ、従来の6速トランスミッションに比べて全長を17mm短縮し、8kgの軽量化を達成した。
9速に多段化し、ワイドレンジ・クロスレシオ化によりエンジン回転を抑えた省燃費走行が可能となり、騒音低減にも寄与する他、デュアルクラッチとクロスレシオとの組み合わせにより、トルク抜けなく適切な駆動力が得られ、従来の小型トラックにはない運転のしやすさを実現。
2023年3月にフルモデルチェンジした小型トラック「エルフ」に同トランスミッションを搭載し、CO2排出量を削減するとともに、イージードライブ性能向上によりドライバーの疲労を軽減。労働環境変化によりドライバー不足の解消にも貢献した。
<受賞概要>
- 受賞テーマ:省燃費と運転負担軽減に資する小型商用車用トランスミッション
- 受賞者:金子直弘、岡本壮史、明石浩平
