独アウディは3月4日、これまで以上にダイナミックで効率的でデジタルなモデルへと進化した新型「A6アバント」を世界初公開した。受注は3月から、納車は5月末からを予定している。
パワートレーンでは、効率性とパワーを両立する部分電動化技術のMHEV plusマイルドハイブリッドテクノロジーを、2.0 TDI 4気筒エンジン(150kW)に加え、3.0 TFSI V6エンジン(270kW)にも採用し、パフォーマンスを向上させながらCO₂排出量を低減。
MHEV plusマイルドハイブリッドテクノロジーは、48Vバッテリー、BAS(ベルト駆動オルタネータースターター)、統合型パワーエレクトロニクスを備えたPTG(パワートレインジェネレーター)の3つの主要コンポーネントで構成され、PTGにより完全電動での駐車や低速走行が可能になる他、市街地走行時や渋滞時、あるいは郊外での走行の際にも電力走行が可能となる。さらにPTGは発進時や追い越し時に最大230Nmのトルクと18 kW(24 PS)のアシストを提供し、減速時には最大25 kWのエネルギーを回生し、高効率な走行を実現する。
また、アダプティブエアサスペンションとオールホイールステアリングの採用により高い乗り心地と俊敏なハンドリングを両立。空力性能では、内燃エンジンを搭載したアウディ アバントとして最高の数値となるCd値0.25を実現。
加えて、よりダイレクトなレスポンスを実現するプログレッシブステアリングを標準装備とした他、オプションのオールホイールステアリングはquattro四輪駆動と組み合わせることでさらなる走行安定性を実現する。
外装では、無駄を削ぎ落としたデザイン言語による、機能的かつ時間を感じさせないデザインを採用。大型のエアカーテンや前面の制御式クーリングインテークに加え、特徴的なルーフスポイラーやリヤウィンドウ側面のエアロダイナミクスパネルが優れた空力性能を実現。スポーティなリヤデザインには、アバントらしさを強調する印象的なディフューザーを採用。ショルダーラインから力強く張り出したquattroブリスターとワイドなトレッドがダイナミックなデザインを強調している一方、ロングホイールベースと伸びやかなボンネットがエレガントさを演出している。
内装では、Audi MMIパノラマディスプレイとフロントパッセンジャーディスプレイには、直感的な操作性でユーザーの使いやすさが考えられたインフォテインメントコンセプトが採用されており、より快適なデジタル体験を実現。パーソナライゼーションの要素が、ライティングにおいても重要な役割を果たしており、フロントおよびリヤの7種類のデジタルライトシグネチャーが選択可能となっている。インテリジェントに明るさをコントロールするアクティブセグメントと、第二世代デジタルOLEDリヤライトの組み合わせは、先進的なテクノロジーの象徴であり、同デジタルライティングテクノロジーが視認性および安全性の向上にも貢献。他にも、パノラマガラスサンルーフ、Bang & Olufsenの3Dプレミアムサウンドシステムなども採用した。