三菱自動車とKDDI株式会社の2社は2月17日、三菱自動車のコネクティッドサービス向けのスマートフォンアプリ「Mitsubishi Motors」を共同で開発し、同日より提供を開始したと発表した。
三菱自動車では、2021年からクロスオーバーSUV「アウトランダー」プラグインハイブリッドEVを皮切りに、軽自動車タイプの電気自動車「eKクロス EV」および1トンピックアッのユーザー向けに、コネクティッドサービス用のスマートフォンアプリ「My MITSUBISHI CONNECT」を通して、車内のエアコンや電動車両の駆動用バッテリーの充電におけるリモート操作機能、セキュリティアラーム通知機能等を提供している。
一方、海外ではMy MITSUBISHI CONNECTとは別に、各国現地法人がディーラー検索や購入サポートなど、各国固有の機能・サービスに関するアプリを独自で開発・運用しており、1つの国で複数のアプリが併存する状況となっていた。
上記のように、海外のユーザーは各国ごとに利用したいサービスのアプリをインストールする必要があることで利便性に課題があったことから、KDDIは三菱自動車がこれまで国内で提供してきたMy MITSUBISHI CONNECTのUI/UXを刷新し、さらに新たに提供する同アプリ内で、各国のニーズに応じたローカル機能を利用できるミニアプリの提供を可能としたことで、同アプリさえあれば車の購入サポートから新たなモビリティサービスまで、さまざまな機能の仕様が可能となる。
同アプリは日本での導入後、欧州、北米などで順次提供を予定しており、コンテンツ管理や多言語対応、各国システムとのデータ連携により、車種・機能の追加や海外展開に迅速かつ効率的に対応可能となる。
<「Mitsubishi Motors」共同開発の詳細>
- UI/UXの刷新にあたりスーパーアプリのフレームワークを活用することで、1つのアプリを通じてコネクティッドサービスから各国独自のサービスまで一貫したカスタマー体験を実現。
- アプリ開発パートナーであるStation Digital Media, INC.(本社:米国カリフォルニア州)と連携し、システム間データ連携や多言語・コンテンツ管理などをシステムに組み込むことで、UI/UXをグローバルで統一しながらも、今後の車種追加・海外展開の際に迅速かつ効率的に対応することが可能。
- スマートフォンだけでなく、スマートウォッチでも利用可能とした。
<提供する「My MITSUBISHI CONNECT」機能とミニアプリの詳細>
- 「快適」機能:エアコンや充電のリモート操作により、時間と場所を選ばずに車のコントロールを可能とする。
- 「安心」機能:ドアの不正解錠を通知するセキュリティアラーム通知や、事前に設定した時間・エリア・スピードを超えた運転があった場合に通知することで、家族の運転をサポートするドライブ見守り通知でドライバーをサポートする。
- 「つながる」機能:ライト点灯などの車両状態や駐車位置、走行距離や走行時間などのドライブ履歴の確認を可能とする。