日産自動車は10月7日、日産の車両データを活用し、ビジネスの効率化に貢献する法人向けサービス「Nissan Biz Connect API」を開始した。
同サービスは、法人のカスタマーが所有する日産車両の位置情報や、電気自動車（以下「EV」）の電力消費量や電力残量等のデータを、カスタマーのニーズにあわせて活用できるサービス。
専用のアプリケーション・プログラミング・インターフェース（API）を通じてリアルタイムに取得・システム連携されたデータを活用することで、車両の運行管理や最適な配車計画の作成、さらに充電タイミングの最適化などが可能となり、ビジネスの効率化を実現する。
Nissan Biz Connect APIは、日産純正の車載通信ユニットを搭載している車両の位置情報、EV電力残量等のデータに加え、走行ごとの累積走行距離や電力消費量、充電開始／終了時のEV電力残量等のデータをリアルタイムに提供し、カスタマ－のサービスやシステムに連携することが可能な他、パワースイッチのON／OFFを通知する機能も備えているため、業務効率化やコスト削減、顧客満足度の向上に貢献。
また、同サービスの導入には、あらかじめ車両に搭載されている純正の車載通信ユニットを利用することができ、追加装備が不要なため、導入コストを抑えることが可能だ。
活用事例としては、EVタクシーの運行管理において、配車システムに車両データを連携することで、最適な配車計画を作成することにより、EVタクシーの運行効率を高め、短時間で多くの利用者を送迎することが可能となる他、EVの電力残量をリアルタイムに把握することで、充電タイミングの最適化を図ることができる。
カーシェアリング業務で活用する場合、車両の位置やEVの電力残量をリアルタイムに把握することにより、ユーザーへの最適車両を案内することで、車両の貸し出しや返却処理等の煩雑な業務を効率化することが可能な他、車両の稼働状況を把握することで、適切な台数の分析や車両管理の工数削減にも貢献できる。
