レヴォーグ レイバックは、レヴォーグをベースに開発した、親しみやすいSUVだと思う…が、レヴォーグより+55㎜車高を上げて、最低地上高200㎜、腕の良いドライバーが乗ったら踏破力は充分だ。
万一、急に雪が降った、大地震で道に瓦礫がというようなときでも、踏破力を発揮するだろう。
が、本来の開発目標は、普通のドライバーに使ってほしいとの、都会派SUVなのだ。
で、走ってすぐに気が付いたのは、乗り心地が良いことだった。
また、気軽な回頭で、裏通りが楽だったし、高速、低速、市街地、郊外、どんな場面でも楽なハンドリングで、スイスイと走った。
この具合の良い走りは、サスペンションという見えないところに金と手間を掛けて仕上げているからなのだろう。
タイアからの、ロードノイズも低く、10スピーカーのオーディオ・ハマンカードンからの、音楽が楽しめた。
量産車では、ポルシェとスバルだけになってしまった水平対向エンジンは、四気筒DOHC・1795cc+インタークーラーターボで177馬力。
もちろんスバルお家芸の四輪駆動で、安心感ある操安性と踏破力を発揮する。下方が少し欠けたようなハンドルは、乗降を楽にするためで、はるか昔、アウディで初体験の形だった。
左右に往復するピストンは水平対抗エンジンならではのものだが、其処から一直線に伸びるシャフトで、後輪を駆動。もちろん前輪も駆動。
全てが左右対称、しかもエンジン形式のせいで車は、低重心に仕上がる…で、世界で評価される、玄人好みの、スバルならではの四輪駆動が生まれてくるのだ。
スバル車は、乗り心地硬め、少し重いハンドルが特徴だが、レイバックは、女性も喜びそうな乗り味になった。
そして広角ステレオカメラ+超広角カメラ+レーダーという、進化したアイサイトと相まって、安全性も向上している。
気にいった一つが、11.6インチタテ長のセンターディスプレイ…ボルボで便利と気にいったタイプだが、見やすいし、操作しやすい…また、イグニションONで、360度回転しながら、車の周囲を表示する。こいつは素晴らしいと思った。
開口部が大きな荷室は、奥行きもあり欧州車レベルの広さが確保されている…気が付いたら小さなフックが。レジ袋などが暴れず便利で、小さな部分だが大きな心配りだと思う。
試乗車は、レイバック・リミテッドEX・429万円・オプションで革シート、サンルーフという、豪華版だった。