三菱自動車は11月24日、軽商用電気自動車の新型「ミニキャブEV」を発表し、12月21日より全国の系列販売会社を通じて発売すると発表した。
新型ミニキャブEVは、「ミニキャブ・ミーブ」をベースに、同モデルの開発・メンテナンスで培われたノウハウを活かして大幅改良され、航続距離の向上や、安全装備・機能装備の拡充化が図れれた、ワンボックスタイプの軽商用EV。
【三菱自動車独自のEVシステム新世代化】
モーターや駆動用バッテリー等の電動系コンポーネントを新世代化し、駆動用バッテリーの電池容量を約25%向上したのに加え、モーター効率を向上して一充電あたりの航続距離を先代モデル比で約35%増となる180km(WLTCモード)に延長。AC200V(15A)での普通充電では約7.5時間で満充電となり、メーカーオプションの急速充電を使用した際には、急速充電器の最大出力電流が60A以上の場合、約42分で80%までの充電が可能だ。
走り出しから最大トルクの195N・mを発生する新採用のモーターを採用し、スムーズかつパワフルな走りを実現した他、新型モーター・インバーターを採用するとともに一体化構造とすることで、先代モデルよりさらに高い静粛性を実現。先代モデルから走行距離向上や安全装備の充実を図りつつ、先代モデルと同等の抑えた価格設定とした。
【安全装備の拡充化】
衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]や車線逸脱警報システム[LDW]、オートマチックハイビーム[AHB]、誤発進抑制機能(前進時)[UMS]等の予防安全技術「三菱e-Assist」を採用する等、安全機能を向上しサポカーSワイドに対応。また、急な坂道で発進時の後退を防止するヒルスタートアシスト[HSA]を追加した。
【機能装備の拡充化】
電気を車両からいつでも取り出せる、アクセサリーコンセント(AC100V、最大1500W)をフロアコンソール背面に設置。インストルメントパネルには、充電用USBポートのタイプCとタイプAをメーカーオプション設定した他、スマホトレイを併設した。
【走行性能の向上】
前後ショックアブソーバーの減衰力特性を見直し、乗員の乗り心地の向上とともに、キャビンの揺れを抑制して荷物への負担を軽減。また、回生ブレーキを積極的に活用するBポジション時の回生力を強めることで実用電費を向上ました。
【希望小売価格】243万1000円~248万6000円