ボルボ・カー・ジャパンは7月21日、全世界において2050年までに温室効果ガス排出量ゼロとする目標を支持し、持続可能な脱炭素社会の実現を目指す企業グループである「日本気候リーダーズ・パートナーシップ（JCLP）」に正会員として加盟したと発表した。自動車ブランドを展開する企業としてはJCLPにおいて唯一の正会員となり、日本の自動車業界では正会員として初の加盟となった。
JCLPは、脱炭素社会の実現には産業界が健全な危機感を持ち、積極的な行動を開始すべきであるという認識の下、2009年に日本独自の企業グループとして設立。2023年７月現在においては、幅広い業界から日本を代表する企業を含む242社が加盟しており、加盟企業の売上合計は約145兆円、総電力消費量が約74Twh（海外を含む参考値・概算値）になるという。
ボルボでは、2030年までに100％完全な電気自動車会社になること、2040年までにクライメートニュートラルな企業になるという目標を掲げており、2025年までに車1台当たりのCO2排出量を2018年水準から40％削減することを目標に、テールパイプからの排出量を50％削減、サプライチェーンからの排出量を25％削減、企業活動による排出量を25％削減すると述べている。
また同社は、脱炭素社会の実現に向けて世界のCO2排出量の約9％を占める自動車産業が持つ責任と、日本社会や経済にとっても重要な役割を担っていることから、JCLPに加盟することで、他の会員企業と協働し、よりサステナブルな自動車産業および社会への変革を加速を推進する他、パリ協定と整合する脱炭素化社会の実現を後押しする意思と行動を社会に示し、脱炭素化の実践を通じて、国際的及び地域の持続可能な発展に寄与すると述べた。
