ステランティスジャパンは6月16日、世界ラリー選手権(WRC)で活躍した「131 ラリー」にオマージュを捧げた世界695台の限定車「アバルト 695 トリビュート 131 ラリー」を発売した。国内では右/左ハンドル仕様それぞれ100台ずつの計200台限定で販売する。組み合わされる変速機はいずれも5速マニュアルトランスミッション。
131 ラリーは、様々な自動車メーカーが乱立するラリー全盛期に、当時圧巻していたフィアット・グループ内の「ランチア・ストラスト」から、市販量産モデルのイメージを受け継ぐラリーカーでの参戦に方針を切り替えたフィアットが、傘下のアバルトに開発を委ねたラリー用マシン。1977年、1978年、1980年に3度のマニュファクチャラー・チャンピオンを獲得した名車だ。
今回発売したアバルト 695 トリビュート 131 ラリーは、131 ラリーの最後の出走から40周年を機に、当時のタイトル獲得に敬意を込めて開発された特別モデル。最高出力180PS/最大トルク240Nmを発揮する直列4気筒1.4リッターターボエンジンを搭載する高性能スポーツモデル「695 コンペティツィオーネ」をベースに、内外装に多彩な特別装備を採用している。
外装では、往年の131 ラリーのワイドフェンダーを彷彿させる片側5mmずつ拡幅された専用のフェンダーアーチや、モータースポーツにインスピレーションを得たサイドスカート、片側2本ずつのエキゾーストパイプを上下に配置した特別なレイアウトの高性能エキゾーストシステム“レコードモンツァ”、ディフューザー一体型リヤバンパー/ブラック仕上げインサートを採用。さらに、存在感のある12段階に角度調整が可能なアジャスタブルリアスポイラーが131 ラリーの世界観を表現。
足回りでは、ダイヤモンド仕上げの17インチ10スポークアルミホイールに、ブラック仕上げのブレンボ製4ポッドフロントブレーキキャリパーを組み合わせて精悍さを強調。車体色には、131 ラリーをイメージしたブルーを基調に、ルーフやリップスポイラー、フェンダーアーチ、サイドスカートをブラック仕上げとしたビコローレ(2トーンカラー)を設定した。
内装では、専用ロゴ入りアルカンターラダッシュボード、ヘッドレスト部に131 ラリーの車体を象ったブルーインサート入りヘッドレスト一体型サベルト製ラリー専用スポーツシートが特別感を演出している。
【希望小売価格】517万円