いすゞ自動車は2月24日、いすゞ「エルフ 」、日産「アトラス」、マツダ「タイタン」計3車種の原動機(バキュームポンプカップリング)に不具合があるとして11万8,014台のリコールを国土交通省に届け出た。対象となる製作期間は平成30年2月26日~令和4年11月25日。不具合の発生件数は343件。
不具合の部位は原動機(バキュームポンプカップリング)で、小型トラック用エンジンにおいて、バキュームポンプカップリングとカムシャフト間の隙間が大きいものがある。そのため、そのまま使用を続けると、カップリングおよびカムシャフトの嵌合部が異常摩耗しカップリングが破損することで、バキュームポンプが作動不良となりブレーキ警告灯やバキューム警告灯が点灯し、クラッチおよびブレーキの操作が重くなる。また、カムロータの折損およびVVT(バリアブルバルブタイミング機構)の位相ずれによりエンジン始動不良となり、最悪の場合、エンジンストールに至るおそれがある。
改善措置は、全車両でバキュームポンプカップリングを対策品に交換する。また、カムシャフトの嵌合部を点検し、摩耗量が基準を超える場合はカムシャフトを新品に交換する。