レクサスRC Fをマイナーチェンジ

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レクサスは、スポーツクーペ「RC F」をマイナーチェンジし、5月13日に発売した。

今回のマイナーチェンジでは、軽量化・空力を中心に改良し、スポーツ走行をより楽しめる運動性能を追求。従来型比約20kgの軽量化が図られた他、レスポンスに優れたハンドリングと限界領域でのコントロール性向上を目的にタイヤを新開発。またエンジンマウント、サスペンションメンバーブッシュ、ステアリングラックブッシュなどの剛性を高めたことで、サーキット走行などにおいても優れた操縦安定性を実現している。

また、自然吸気エンジンならではのリニアな加速フィーリングを際立たせるため、エンジン出力を従来の477psから481psに向上、最大トルクも530Nmから535Nmに向上させている。さらにエアクリーナ-形状変更による吸気性能向上とスロットル制御の改良により、アクセルレスポンスを向上させた他、ディファレンシャルのローギヤ化を図ることで、サーキット走行におけるアクセルでの車両コントロール性を向上。これにより街乗りの際にも軽快な走りを感じることができるとしている。またエンジントルクを制御し、発進時のタイヤ空転を防ぐローンチコントロールも採用された。

エクステリアは「レース育ちのスタイリング」をコンセプトに、レースで培われた空力デバイスや形状を最大限スタイリングに織り込んだデザインを採用。フロントスポイラーのコーナーにカナード形状を取り入れてダウンフォースを向上させたほか、サイドのロッカーモール後端にアンダーカット形状をつくることでリヤタイヤ周辺の乱気流を抑制するなど、空力性能の向上を目的としながら、“F”としての独自性を狙ったデザインとしている。また、前後のホイールハウスにエアアウトレットを設けることでホイールハウス内に溜まった空気の圧力を低減。最適なコーナリング姿勢やステアリングの応答性向上に寄与するとしている。

なお今回のマイナーチェンジと同時に、新たに高性能バージョン「Performance package(パフォーマンスパッケージ)」も設定された。

これは日本のSUPER GTや米国のデイトナ24時間レースなど、RC F GT3によるレース参戦のノウハウを応用し、専用の空力パーツを採用したほか、さらなる軽量化や加速性能の向上を実現した、“F”の決定版とも呼べるもの。

CFRPを用いたカーボンフロントスポイラー、カーボン大型ロッカーフィン、カーボンエクステリアパーツ(エンジンフード・ルーフ)を採用したほか、軽量鍛造アルミホイール(マットブラック塗装)、チタンマフラーを装着。さらに専用装備となるカーボンパーテーションブレース、カーボンセラミックブレーキ、カーボンリヤウィング(固定式)を採用し、従来型比約70kgの軽量化を実現している。

 

また、ディスクローターはリヤもフロントと同径の380mmとし、さらに高い制動力を追求。レッドブレーキキャリパー(フロント・リヤ)で“Performance package”であることを主張する。

専用のカーボンリヤウィング(固定式)は、標準仕様に採用されているアクティブリヤウィング以上のハイダウンフォースとロードラッグを実現。高速走行時の安定性と高速域の伸び感を両立している。

価格(税込)は「RC F」が1021万909円、「パフォーマンス・パッケージ」が1404万円、カーボンエクステリアパーツ(エンジンフード・ルーフ)を採用した「カーボンエクステリア・パッケージ」が1099万6364円となっている。