アウディ ジャパンは5月17日、プレミアムコンパクトSUV「Q2」シリーズにTDIモデルを追加したほか、装備、仕様の一部変更を実施し、全国のアウディ正規ディーラー(125店舗、現時点)を通じて発売した。価格(消費税込)は408万円~455万円。
Q2シリーズは、アウディのQシリーズの中で最も小さく、個性的でコントラストの効いた内外装のデザインを特徴としたモデル。今回デビュー以来初めての大幅刷新が行われた。
今回追加したTDIモデルは、今回のアップデートにより、ボンネットの先端に、往年の「Audi Sport quattro」のイメージを受け継ぐ3分割スリットを備えたほか、従来よりも薄くなった8角形のシングルフレームグリルをはじめ、よりシャープなデザインのLEDヘッドライト、開口部を拡大したフロントバンパー、5角形のモチーフを取り入れた力強い印象のリヤバンパーなどを採用。大きなルーフスポイラーに加えて、新デザインのリヤディフューザーなど、リヤビューは彫刻のように大胆に形づくられており、これまで以上にスポーティで存在感のあるデザインとなった。
また新たに、グレードの違いによる個性を際立たせるため、advancedではアンダーガードはシルバーで、ホイールアーチエクステンションやサイドシルなどはコントラストペイントを採用。S lineでは、それらをすべてボディ同色とした。加えてS lineには、マトリクスLEDヘッドライト ダイナミックターンインディケーターを新たにオプション設定している。
TDIモデルのインテリアも、アップデートによりエアベントやシフトレバーのデザインを変更。水平基調のダッシュボードと宙に浮かぶようなセンタークラスター、円形の4つのエアベントがスタイリッシュでモダンな雰囲気を演出。メーターパネル内には、12.3インチ液晶ディスプレイのアウディバーチャルコックピットを採用。MMIナビゲーションシステムやAudi connect、アウディスマートフォンインターフェイス等、利便性の高いインフォテインメントシステムをオプション設定している。またドライバーアシスタンスシステムとして、プレセンスフロントを全モデル標準装備したほか、従来のアダプティブクルーズコントロール、アクティブレーンアシストを統合したアダプティブクルーズアシスト、サイドアシスト、プレセンスベーシック、ハイビームアシストを、コンビニエンス&アシスタンスパッケージ(ナビゲーションパッケージ選択必須)としてオプション設定している。
今回のTDIモデル追加によりQ2ファミリーのパワートレインは、クリーンディーゼルエンジンTDIとガソリンエンジンTFSIの2種類となり、両エンジンともに高効率な7速Sトロニックトランスミッションを組み合わせている。
クリーンディーゼル2.0 TDIエンジンは、最高出力 110kW(150ps)、最大トルク340Nmを実現。コモンレール式燃料噴射システムをはじめ、排ガス中のPM(粒子状物質)を吸着するために DPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)や、尿素を用いる SCR(選択触媒還元)システムを採用し、厳しい日本の排ガス規制をクリアしながら、17.8km/ℓ(WLTCモード)の低燃費を達成している。
ガソリン1.5 TFSIエンジンは、高圧の直噴システムなどにより、最高出力 110kW(150ps)、最大トルク250Nmを発揮。エンジンが低負荷の際には2気筒となる気筒休止システムのシリンダーオンデマンド(cod)を採用し15.8km/ℓ(WLTCモード)低燃費を実現している。