内房の保田漁港の北側に位置するウツギボート「℡0470-55-0455」は内房では数少ない貸しボート店。海底は砂地帯に岩礁帯が点在する魅力的なエリアが広がる。一番人気はアジ。特に初夏から秋口の中アジは美味で定評がある。夏季の早朝にはカマスも回遊するためアジ狙いのサビキ仕掛けに鈴なりにかかってくることも。
人気のアジ釣り場は平島の周辺。ポイントAが高実績。ただし、港から航行する船舶も多いのでアンカー投入の場所には要注意。定置網周辺も避けること言うまでもない。週末に限らず前日には予約電話を入れること。駐車場代は土日平日ともに無料。
また保田第一海岸の真沖には砂地が広がるため、5月中旬からシロギスの数釣りが楽しめる。ゲストのメゴチはマゴチ狙いの生き餌として泳がせるのも良い。水深が5~8mの浅い場所でも大物が釣れることで知られる。ハリス5号1.5mに丸セイゴ15号程度の1本針に小メゴチを上顎から差し抜いて泳がせてやれば意外に簡単に釣れる日もある。そのポイントがB周辺。風の弱い日ならアンカーを投入せずに流し釣りで楽しめば、マゴチのヒット率も上がるはずだ。
嬉しいことにこのウツギボートは最初のポイントまで船外機ボートで曳航してくれる。ただしその後のポイント移動は自分たちでオールを漕いで好ポイントを探してみよう。アジ釣り場の周辺はアオリイカの魚影も濃い。エギを持参して小1時間投げ続けてみると思わぬ良型が釣れることも。
【梅澤克博】
神奈川県藤沢市出身。江ノ島の近くに生まれ育ったためか、小学校4年生の頃から海釣りを経験。2歳上の兄と自宅近くの池でフナ釣りをしたりアメリカザリガニを捕ったのはもっと小さい頃から。中学生時代にイシダイ釣りにハマるが、外道のウツボや良くてカサゴ程度に終わる。大学時代は創部60年以上の歴史を持つ釣り部に入り、磯釣りに没頭する。大学卒業後はトヨタ系ディーラーのセールスマンを経て自動車関連の業界誌記者に転身。その後編集プロダクションを設立。「関東周辺防波堤釣り場ガイド」等を手掛ける。最近は陸っぱりの釣りは完全に仕事になってしまったため、プライベートでは手漕ぎのボート釣りを楽しむ。動画でもレポートする「うみつりネット」も運営中。