ホンダは3月4日、「環境負荷ゼロ社会」の実現に向けた取り組みの中で、資金使途を環境事業(サステナブル・ファイナンス・フレームワーク記載の適格グリーン事業区分を満たす事業)に限定する米ドル建てグリーンボンドを、総額27.5億米ドル発行すると発表した。なお、同社がグリーンボンドを発行するのは初となる。
ホンダは1948年の創業以来、「人や社会の役に立ちたい」「人々の生活の可能性を拡げたい」という想いを原点に、企業活動を行っており、今後、社会が変化していく中、提供していくべき価値を、「地球環境への負荷をなくすこと」「尊い命を守る安全を達成すること」の2つと考え、「環境」と「安全」に取り組んでいる。「環境」においては、2050年に同社が関わるすべての製品と企業活動を通じて、カーボンニュートラル(二酸化炭素排出量、実質ゼロ)を目指している。
同社は、今回のグリーンボンドで調達する資金を、EVやFCVといったゼロエミッション車の開発等に充当することで、「環境負荷ゼロ社会」の実現に向けた取り組みをさらに加速させていくと述べている。