日産は1月27日、同社のエントリーカーとして人気の高いマイクラの後継車となる新型コンパクトEVを、欧州市場へ投入すると発表した。なお同モデルは、フランスにあるルノーのエレクトリシティセンターで生産される。
欧州は、Ambition 2030のビジョンのもと、日産が電動化を推進する上で重要な拠点として挙げており、同市場では「アリア」や新型クロスオーバーEVの発売のほか、日産独自のe-POWERについても新型「キャシュカイ」や「X-TRAIL」への搭載を予定している。
新型コンパクトEVは、ルノー・日産・三菱自動車が同日発表したEVとコネクテッド・モビリティに集中した共通のロードマップ「アライアンス2030」の一環として発表され、同アライアンスのロードマップで発表した「アライアンスCMF B-EVプラットフォーム」を採用し、日産がデザイン、開発と生産をルノーが担当。e-NV200の後継モデルである新型「タウンスター」を含む、フランスのルノーが生産する日産車のラインナップの一つとなる。なお、同モデルの車名、発売時期、搭載技術の詳細などについては今後発表を予定している。
日産の最高執行責任者（COO）のアシュワニ グプタ氏は、「この新型車は、新しい共通プラットフォームを採用します。日産がデザインし、ルノーが開発と生産を行うことで、アライアンスの資産を最大限に活用しながら、日産らしさにあふれる商品を実現します。これは、アライアンスの『Smart Differentiation（スマート差別化）』の好例です。人気の高い『マイクラ』の後継となる新型車は、欧州のお客さまにさらなるワクワクを提供することでしょう」と述べた。
