道の駅との初コラボ開催
世界遺産の街としても知られる福岡県宗像市の「道の駅むなかた」で、日本RV協会と道の駅の初コラボレーションとなるキャンピングカーショーが開催された。イベント初日の10月16日は悪天候ではあったものの、翌17日は天候にも恵まれ、2日間で約3500人が来場した。
今回のショーは、東名阪で開催されているショーに比べると小規模ながらも、キャンピングカーイベントとしてはこれまでにはい画期的な試みとなった。
そのひとつが、キャンピングカーユーザーも活用機会が多い、道の駅で初開催されたことだ。約3年前に企画がスタートしたという今回のイベント、日本RV協会の荒木賢治会長も「3年越しの思いを込めて、宗像市職員の方々、そして道の駅と一緒にイベントが開催できて本当によかった」と挨拶の際に説明していた。
また、宗像市の伊豆美沙子市長も視察に訪れ「宗像市を日本一キャンピングカーが集まる場所にしていきたい」と、今後の発展を期待させる構想も語っていた。
そしてもうひとつ、今回は5組が参加した「はじめての車中泊体験」イベントも行われた。
北九州市から参加していた関さん家族は、「ベッドの寝心地が良かった。外の雨風も気にならず、安心して寝ることができた」とコメント。キャンピングカーの購入も検討していると話していた。
福岡のビッグビルダー「ナッツRV」が大規模出展
ショー会場では、同じ福岡県に本社を置く「ナッツRV」や「RVトラスト」の他、熊本から「ホワイトトップ」「朝倉自動車商会」、そして大手「ホワイトハウス」や「かーいんてりあ高橋」「RVランド」などが車両を出展。天気の回復した17日は大いに賑わっていた。
ナッツRVは、場内最大のブース展開で、主力のキャブコン(キャブコンバージョン)からバンコン(バンコンバージョン)、ミニバンキャンパーまで幅広いラインナップを展示。今話題の高速充電システム「ハイパーエボリューション」を搭載した「クレア」も出展されており、多くの見学者が訪れていた。
RVトラストは、「移動式ホテル」をコンセプトにした、ハイクラスのキャブコン「TR500 C-LH」に加え、新型モデルとなるバンコン「TR540S Lila」を出展。ハイエースがベースのため、普段使いからレジャーまで幅広く使える他、ベッド展開では大人も楽に足を伸ばせる長さ190cmを確保。折りたたみ式の2段ベッドも備えた7名乗車、5名就寝のモデルだ。
また、ステージゾーンでも宗像市出身の吉本芸人、とらんじっとが会場を盛り上げ、特に全日本マーチングコンテスト金賞を受賞した精華女子高等学校吹奏楽部のパフォーマンスでは、多くの見学者が拍手喝采を送っていた。
道の駅とキャンピングカーとのコラボは、クルマ旅や車中泊が国内の観光産業をより盛り上げるポテンシャルを持っていることを十分にアピール。今回の道の駅むなかたに続く、新たなコラボイベントにも期待したい。