トーヨータイヤ、タイヤ3商品が「2020年度グッドデザイン賞」を同時受賞

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トーヨータイヤは10月1日、同社の乗用車用スタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ2(オブザーブ ギズ ツー)」、オールシーズンタイヤ「CELSIUS(セルシアス)」、トラック・バス用オールウェザータイヤ「M646(エムロクヨンロク)」の3商品が、「2020年度グッドデザイン賞」を同時受賞したと発表した。

 

1957年に創設されたグッドデザイン賞は、総合的なデザイン評価・推奨を行なう日本で唯一のデザインアワード。同賞は有形無形を問わず、あらゆるモノや活動を対象とし、日本屈指のデザイナーや建築家などから構成される審査委員会によって選定された優れたデザインに贈られる。

 

今回受賞した3商品は、いずれも路面と接するトレッド面に機能的な役割を発揮する要素を凝縮した、独特なパターンデザインを採用している。「OBSERVE GIZ2」と「CELSIUS」においては、トレッド面のブロックや溝のデザインが左右で異なる非対称パターンを、「M646」においては、トレッド面のセンターエリアに3列のブロックを交互に配置したオリジナルパターンを採用している。

 

同社は今回の受賞について、独自のパターンデザイン技術が使用環境やニーズの変化を的確に捉え、時代にマッチした製品開発を行なう姿勢を具現化したものとして評価されたと述べている。

 

<評価コメント>

◆OBSERVE GIZ2

アイス状の路面での性能を最大化するために、中央主溝を若干オフセットさせた3本の主溝を採用するとともに、両側のセンターブロックを3連にしてエッジ効果を高め、ドライ時の操作性も向上させることに成功した。外側のサイドウォールのデザインには、アイスへの噛み付きの良さを表現するワンポイントを施している。

 

◆CELSIUS

近年の環境変化(ユーザーのタイヤや車のメンテナンスに対する志向、カーシェアリングなどの普及、年数回の降雪地域における冬用タイヤへの履き替えが減少している状況など)に合わせ、オールシーズンタイヤでありながら、雪にも対応できるタイヤとして技術を結集させた。 タイヤの内側外側で溝のパターンを変え、内側はスノー路面でのグリップ力を高め、外側ではドライ路面での走行安定性を確保している。内外非対称のパターンによって、ノイズを減少させ騒音性にも対応し、左右入れ替えのローテーションが可能である。長年の技術開発によって実現した、非常に柔軟性があり効率的で、時代にあったタイヤのデザインである。

 

◆M646

トラックの大型化が進む中、大型車両においては積車時と空積時のタイヤの接地面積が大きく異なるため、両方の状態での性能を向上させることが求められてきた。本製品では、4本の主溝を配した中でセンターエリアを大きくする設計とし、3列ブロックのクロス配置デザインで空積時のトラクション性能を上げることに成功した。積み荷に左右されないトラクション性能を確保し、厳しい労働環境にあるトラックドライバーの負担を軽減することに貢献するデザインである。

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