日産自動車は10月1日付けで、地域事業運営体制の再編並びに役員の任命を発表した。
2023年度までの4年にわたる事業構造改革「Nissan NEXT」の一環として、同社は持続可能な成長を実現するため、よりスリムで機敏な組織への変革を目指し、地域事業運営体制を再編する。現在7つある事業の地域区分を、日本/アセアン、中国、米州、アフリカ/中東/インド/ヨーロッパ/オセアニア(AMIEO)の4事業地域に再編成し、新しい事業運営体制のもと、さらにコア市場へ集中し、各事業地域への権限移譲を進めることで、各事業地域における活動スピードを向上させ、世界中のカスタマーに最新テクノロジーを一貫して迅速に展開することにより、競争力の向上を図ると述べている。
<役員体制の変更>
- 専務執行役員(SVP)およびヨーロッパ マネージメントコミッティーの議長を務めるジャンルカ デ フィッシ氏は、新たに設立されたAMIEOの議長に就任。AMIEOは、アフリカ、中東、インド、ヨーロッパとオセアニアを担当地域とする。デ フィッシ氏は、チーフクオリティオフィサー兼副チーフパフォーマンスオフィサーであるクリスチャン ヴァンデンヘンデ氏にレポートする。
- 専務執行役員(SVP)およびアフリカ、中東、インドを担当地域とするマネージメントコミッティーの議長を務めるギョーム カルティエ氏は、AMIEOの副議長および当該地域のマーケティングおよび販売担当SVPに就任。引き続きアフリカ、中東地域、並びに社長としてインドを担当し、デ フィッシ氏にレポートする。
北米と南米を担当地域とする米州事業地域を新設。
- ジェレミー パパン氏は、引き続き北米マネージメントコミッティーの副議長として、米国、カナダ、メキシコを統括。
- 日産メキシコ社長兼マネージングダイレクターであるホセ ロマン氏は、現在の担当領域に加え、新たに南米地域の輸入ビジネスユニット(NIBU)も指揮し、引き続きパパン氏にレポートする。
- ラテンアメリカ マネージメントコミッティーの議長であるギー ロドリゲス氏は、南米日産のマーケティング、販売および業務部門を担当するリージョナルSVPに就任。パパン氏とロドリゲス氏は、チーフクオリティオフィサー兼副チーフパフォーマンスオフィサーのクリスチャン ヴァンデンヘンデ氏にレポートする。
アセアンは日本と統合し、日本-アセアン地域となる。
- 副社長の星野 朝子氏が同地域のマネージメントコミッティー議長を務める。
- アジア&オセアニアのマネージメントコミッティー議長およびリージョナルSVPである真田 裕氏は、この新たな事業運営体制への移行責任者を務めた後、新たな領域を担当する予定としている。
- 中国のマネージメントコミッティーは、引き続き、現任の山﨑 庄平氏が議長を務める。
ヴァンデンヘンデ氏、星野氏および山﨑氏は、引き続き、最高執行責任者のアシュワニ グプタ氏にレポートする。
同社は、上記体制の変更により、グローバルおよび地域の統合を強化し、事業運営の改革を実行し、新体制における強いリーダーシップの下、革新的、機動的な事業運営に取り組み、より透明な企業文化を醸成するとともに、持続可能な収益を確保し、着実な成長を目指していくと述べている。