2020年6月にデビューしたダイハツの新型軽自動車SUV「タフト」。SUV風の軽自動車と言えばスズキのハスラーが思い浮かびますが、ハスラーとは全く別のコンセプトのクルマになっていました。
試乗車はタフトのGターボ(FF)で価格は1,606,000円となります。個性の塊、タフトの魅力に迫ります。
■角張ったデザインが個性的!
タフトのエクステリアはすべてが四角基調となっていて、丸基調のハスラーとは全く別のコンセプトになっています。
試乗車はフォレストカーキメタリックというミリタリー感のあるグリーンのボディカラーで、更にフロントグリルやリアガーニッシュにメッキパーツが付くメッキパック(4.1万円)が装備されていたので、小さな戦車のような迫力がありました。

ヘッドライトもデイライト機能があるポジションランプやLEDフォグランプ、さらにアダプティブハイビームまで備えたヘッドライトなど、軽自動車とは思えない豪華な装備となっています。
サイドから見ると、リアドアの下の部分にエアダクトのようなダミーのパーツが付いていたり、さらに太めのBピラーが斜めに降りてくるデザインになっていたりと、ここでも軍用車にも見えるデザイン処理がされています。
さらにユニークなのが、ルーフの後ろ半分にだけルーフレールが装着されています。
前方部分にないのは、そこにスカイフィールトップというサンルーフがあるからですね。
軽自動車でルーフレールが標準装備になっているのも珍しいので、これもまたタフトの個性の一つとなっています。

■インテリアにはギミックがいっぱい!
続いてはインテリアですが、ドアトリムはフロントもリアも総ハードプラと、質感には割り切りを感じますが、タフに使うクルマだと思えばハードプラもキャラクターに合っているとも言えます。
インテリアデザインもスクエア基調になっており、オレンジ色に塗装されたエアコンの吹出口もすべて四角形。
軽自動車としては珍しく張り出したセンターコンソールとなっており、そこに電動パーキングブレーキとブレーキホールドが備わっていました。
ついにダイハツでも電動パーキングブレーキが初採用されましたね。しかもロッキーなどの普通車ではなく軽自動車のタフトからというのも気合の入りようが伝わってきます。
そして特筆すべきは、全車標準装備となっているスカイフィールトップと呼ばれるパノラマルーフです。このスカイフィールトップは開閉こそ出来ませんが、軽自動車にサンルーフなどが装備されるのはかなり稀となっていて、しかも面積も大きめなのがポイント。
立たされたAピラーのおかげでルーフが運転席よりも前方まで伸びていることで、スカイフィールトップのシェードを開ければ、運転席の斜め前方まで空が広がります。
従来のサンルーフは、後席の人には空が見えても、運転席や助手席の人は前しか見えないのであまり恩恵はなかったですが、このスカイフィールトップは運転席の斜め情報までサンルーフが来るので、ドライバーでも空が見えるのは感動でもありました。
まるでオープンカーに乗っているかのようです。

内外装は以下の動画でもインプレッションしています。