伊アルファロメオ、創立110周年記念イベントを開催 -

伊アルファロメオは6月24日、創立110周年を記念して、アレーゼ（イタリア）のアルファロメオ歴史博物館を再開し、様々なイベントを開催することを公表した。なお、再開にあたっては、すべての健康および安全ガイドラインを厳格に適用するとしている。

アルファロメオは、創立110周年の記念イベントについて、200台を超える歴史的な車両が展示されているブランドの中核施設であるアルファロメオ歴史博物館（ミラノ郊外アレーゼ）において開催され、世界中のすべての“アルフィスティ”（アルファロメオ・ファン）に贈る特別なギフトとして、博物館のプライベートコレクションを一般公開すると述べた。このエリアでは、150台のクルマ、トロフィー、アートワーク、自動車・航空機・船舶用のエンジンなどを収蔵しており、ブランド初期の時代のクルマ（20／30 ESなど）、F1およびインディカーを含むフォーミュラレースの歴史などの18のテーマに分かれて展示されている。

＜博物館のプライベートコレクションを一般公開＞

Caimano（カイマーノ）やProtéo（プロテオ）などのコンセプトカー
Scrabble（スクラブル）やSprint 6C（スプリント6C）などのプロトタイプ
歴史的なスポーツモデルのRL、ヴィットリオ・ヤーノが設計した6C、最近のレーシングカーやロードカーなど
1930年代の4C 1500やF1ターボ415Tsなどのパワートレイン

＜イタリア国家憲兵カラビニエリ専用の新しい車両を発表＞

また、110周年記念イベントの一環として、博物館の「制服を着たアルファロメオ」と題されたセクションにおいては、イタリア国家憲兵カラビニエリ専用の新しい車両が発表される。これは、アルファロメオとイタリア軍警察との歴史的な関係を証明するもので、イタリア軍警察は、長年にわたってアルファロメオの最も重要なモデルを採用してきた。1951年のミッレ・ミリアでクラス優勝した1900 M “Matta”、Giulia（ジュリア）、“Gazzella”（ガッゼッラ）、75、Alfetta Alfa 90（アルフェッタ・アルファ90）、Giulia Giardinetta（ジュリア・ジャルディネッタ）など、イタリアの歴史を彩るクルマ、トリム、時代のストーリーを紹介する。

＜創立110周年を記念した限定車「Giulia GTA」Giulia GTA」を初公開＞

ブランドの110周年を記念して製作される限定車「Giulia GTA」を初公開する。新型「Giulia GTA」は、技術およびコンセプト面において、1965年に発表された「Giulia GTA」から着想を得ており、1965年にアルファロメオのレーシング部門、Autodelta（アウトトデルタ）によって開発された「GTA（Gran Turismo Alleggerita：グランツーリスモ・アレッジェリータ）」においては、「Giulia Sprint GT（ジュリア・スプリントGT）」をベースにしていた。

新型「Giulia GTA」は、「Giulia Quadrifoglio（ジュリア・クアドリフォリオ）」をベースにしており、540hpを発生する2.9リッターV6バイターボエンジンの、さらに強力なバージョンを搭載しているほか、超軽量素材を幅広く採用することで100kgの軽量化を実現し、パワーウェイト・レシオはクラス最高の2.82kg/hpを達成している。さらに、エアロダイナミクス、アライメント、ハンドリングにおいても、限定モデルにふさわしい特別なテクニカルソリューションが開発された。

＜創立110周年を記念して博物館のバーチャルツアービデオを制作＞

110周年を記念して、博物館のバーチャルツアービデオを制作。

◆「110周年ツアー」ビデオシリーズ概要

イントロダクション、博物館の概要を紹介
自動車産業におけるブランドの歴史を年代とともに説明する「Timeline」（時の流れ）
スタイル、デザイン、ライフスタイルを融合させた「Bellezza」（美しさ）
テクノロジー、モータースポーツ、ドライビングプレジャーを中心とした「Velocità」（スピード）
これまでは一般に公開されてこなかったクルマや工芸品を集めた「Storage」（収蔵庫）
写真、ビデオ、技術図面、スケッチ、生産記録などを紹介する「Archive」（アーカイブ）

なお、上記の動画コンテンツ日本語字幕付きについては、7月1日（水）より毎週水曜日にアルファロメオオフィシャルサイト（https://www.alfaromeo-jp.com/info/campaign/2020/110anniversary/?utm_source=TopSlider）に１本ずつ公開される。

＜様々な記念イベントを開催＞

“アルフィスティ”、自動車愛好家など、すべての人が参加できる記念イベントを開催するほか、アレーゼの歴史博物館を直接訪れることができる人々のために、複数のイベントを開催する。イベントでは、アルファロメオ・クラブの会員、来場者、自動車ファンを招待して、博物館敷地内の道路で行われるパレードランを実施する。なお、すべてのイベントは、最新の健康および衛生安全ガイドラインに従って行われる。

＜F1公式ドライバーからのメッセージを発信＞

アルファロメオ・レーシングORLEN F1チームの公式ドライバーである、元ワールドチャンピオンのキミ・ライコネンと才能溢れる若手ドライバーのアントニオ・ジョヴィナッツィがファンに向けてメッセージを発信する。

＜アルファロメオと著名な3社がコラボレーション＞

スイスの高級時計メーカーであるEberhard＆Co.（エベラール）は、110周年を記念して新しい限定版クロノグラフを製作して、アルファロメオとの関係を強化。この特別なクロノグラフは、Eberhard＆Co.が長年に渡って培ってきた高度な技術とスタイリッシュなデザインを融合して、スポーティで華やかなアルファロメオの魅力を表現している。
イタリアの自転車メーカーであるCompagnia Ducale（コンパーニャ・ドゥカーレ）は、アルファロメオ創立110周年を記念したe-MTB（電動マウンテンバイク）を発売。上記モデルは、スポーティで頑丈なマウンテンバイクの特徴と、電動アシストによる快適性を組み合わせており、そのアスレチックな雰囲気は、テクニカルスペック（フレームに一体化されたパワフルで静かな500Wのバッテリー）、カラーリング（アルファロメオのデザイン部門であるアルファロメオ・チェントロスティーレと共同で制作）に反映されている。
アルファロメオの公式アパレルパートナーであるAUDES Group（公式アパレル・ライセンシー）は、ブランドの110周年を記念したコレクションを発表。AUDES Groupは、アルファロメオ・ブランドのコレクションをデザイン・製造し、世界中で販売している。