アルファロメオは、創立110周年を迎える6月24日に、アルファロメオ歴史博物館の一般公開を再開することを公表した。開館時間は、通常同様、午前10時~午後6時で、翌週以降は当面の間、週末(土曜日と日曜日)のみ開館する。また、6月24日(水)から6月28日(日)まで、イタリアのアレーゼで創立100周年の祝賀イベントが開催される予定となっている。
さらに、アルファロメオ歴史博物館では、創立100周年を記念して、いつもの常設展に加えて、今まで一般には公開されてこなかった特別なエリア(以前は管理センターとして使われ、現在は非公開コレクションが保管されている2階建ての建物)への立ち入りが許可される。特別なエリアには、それぞれテーマ別に分類された、150台の車両、数多くの車両用・航空用・船舶用エンジン、数百の模型、トロフィー、アートワーク、アクセサリー、レース用モーターボートなどが収蔵されており、期間限定で展示される。なお、非公開コレクションの見学には、ガイドツアーの予約が必要で、最大10人のグループで来場することが可能となっている。
<イベント開催概要>
◆6月24日から週末にかけて、アルファロメオ愛好家は、自身が所有するアルファロメオを運転して、敷地内の道路で行われるパレードに参加できる。混雑を避けるため、パレード参加には、事前にEメール(info@museoalfaromeo.com)による予約が必要。
◆ブランドの110周年を記念して製作される特別限定車となる、新型「Giulia GTA(ジュリアGTA)」を展示。6月24日から来場者向けのプライベートプレビューを開催。
◆週末に、アルファロメオの歴史において、あまり知られていない舞台裏のストーリーを紹介するプレゼンテーションを企画。上記企画は、本来は今年の3-4月に予定されていたが、緊急事態宣言発令により中止となり、今回の開催となった。
- 6月27日(土):究極の916バージョンであるSpider Monoposto(スパイダー・モノポスト)コンセプトに関するストーリー紹介。
- 6月28日(日):4輪駆動システムを搭載した164 Q4セダンの開発秘話を紹介。
※どちらのプレゼンテーションも午後3時からジュリアルームで行われる。料金は入場券に含まれているが、Eメール(info@museoalfaromeo.com)による事前予約が必要。
※イベントの詳細および日程については、ウェブサイトト(www.museoalfaromeo.com)を要確認。
<アルファロメオ歴史博物館の展示>
3つの主要なテーマ別に展示を実施。
- Timeline(タイムライン):年代別に車両を展示
- Bellezza(ビューティ):スタイル、デザイン、ライフスタイルに焦点を当てた展示
- Velocità(スピード):テクノロジー、スポーティネス、ドライビング・プレジャーに焦点を当てた展示
※今回、博物館の再開にあたり、部分的に展示内容がリニューアルされ、一部は見直しが実施された。アルファロメオが航空機を製造していた時代の展示エリアでは、ミラノ-ブエノスアイレス・ルートの空襲で活躍した飛行機、「Sai Ambrosini 1001 Grifo」(通称、“Angelo dei bimbi”:チルドレンズ・エンジェル)が新たに展示されている。
なお、1976年に開設され、2015年に完全に改築新装されたアルファロメオ歴史博物館では、今回、来場者とスタッフの健康を守ることを目的とした一連の安全対策を実施している。
<安全対策について>
- 博物館の入口におけて、すべての来場者の体温をチェックし、平熱よりも高い場合は、訪問日を変更してもらうように依頼。
- マスクの着用を義務付け、ソーシャル・ディスタンシングのためのマーキングが行われ、各エリアへの入場者と退場者を明確に区別するための巡回ルートを設定。
- 博物館のチケット売り場およびアルファロメオ・ストアでは、デジタル決済を推奨。
- 来場者数が多い場合は、密集状態になることを避けるため、一時的な入場制限を実施。
- 入場するためにオンライン予約は必要ないが、博物館またはコレクションのガイド付きツアーに参加するには、事前予約が必要となり、その場合の最大人数は10人に制限。博物館が計画するイベントに参加する場合にも予約が必要となり、予約は既定の人数に達した時点で締め切る。