JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は、8月3日(月)の東京会場を皮切りに、自動車関連事業者に対して「事故車等の排除業務に係る有償運送許可のための研修」を全国各地で開催することを公表した。
事故車等の排除業務に係る有償運送許可とは、トラブルなどで走行できなくなってしまった車両を有料で運送するためにの許可で、許可を得るためには国土交通省が指定した団体が実施する研修を受講し、有償運送許可を受けることで、道路上の事故車および故障車を、最寄りの自動車販売店、整備工場、車両置場などまで運送できる(原則として有償運送許可を受けた運輸支局管内に限り)ようになり、自動車の整備や修理を実施する企業にとってはその業務の幅が広がることになる。
JAFは、国土交通省に指定された団体のひとつで、社内で研修を実施していたが、昨年度には研修を他企業へも展開し、東京都にて開催された研修には九州地方からの参加者もおり、全国的なニーズがあると判断したため、今年度より北海道から九州まで、全国で本研修を全10回開催することにしたと説明している。研修では実際の車両を使用し、長年ロードサービスで培ったJAFの知識と技術もあわせて受講者に安全に運送するコツについて伝えると述べている。
<予定カリキュラム>
- 排除業務の趣旨(座学講習):有償運送の許可に付した条件等、制度の趣旨に関すること
- 安全対策(実技講習):車積載車の安全運転についての基礎知識、基本的な動作等、安全確保に関すること
- 車両の取り扱い(実技講習):ハイブリッド車等特別な注意が必要な車両の取扱いに関すること
- 各種関係法令(座学講習):道路交通法、道路運送法等、有償運送の実施にあたり必要となる関係法令に関すること
- 理解度確認(学科テスト)