トヨタモビリティ東京株式会社は、5月28日、板橋区に新型コロナウィルス感染者移送用の車両を提供したことを公表した。これまでに、6区1市に10台、医療機関1カ所に1台の計11台の車両を提供している。
今回の提供にあたり、板橋区の坂本 健 区長は、「貴重な車両を提供いただき、57万人の板橋区民を代表し感謝申しあげます。大切に使わせていただきます。」とコメントすると共に、保健行政への貢献に対する感謝状をトヨタモビリティ東京に贈呈した。
今回提供した車両は、運転席・助手席のある車両前方スペースと、後部座席以降の車両後方スペースの間に隔壁を設置し、前方を陽圧、後方を陰圧とすることによって、後方の空気が前方に循環しないようにコントロールした「飛沫循環抑制車両」で、トヨタモビリティ東京は、軽症者を療養施設等へ移送することによって病床を確保し、医療崩壊を防ぐための取り組みが行われている状況において、軽症者を安全に運べる車両、ならびにドライバーの感染防止が課題であるとの認識から、今後も必要とされる自治体及び医療機関への車両提供を継続して行っていくと述べている。
トヨタモビリティ東京は、「安全・安心を最優先に現場で戦っている方々、苦しんでいる方々の気持ちに寄り添いながら、私たちにできることを即断、即決、即実行していく」との方針に基づいて、東京のモビリティカンパニーとして、これからも地域の役に立てる活動を推進していくと述べた。