FCA、北米生産拠点の業務再開に向けて安全基準を強化する包括的プログラムを策定

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フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は、5月15日、北米生産拠点の業務再開に向けて、従業員、その家族、周辺地域社会を新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から守るために安全基準を強化する包括的プログラムを策定し、実施していることを公表した。

 

FCAは、3月18日に米国、カナダ、メキシコの工場の操業を停止して以来、中国とイタリアの拠点の操業再開を可能にするためにストプラクティスの導入に取り組んでおり、世界保健機関(WHO)、米国疾病予防管理センター(CDC)、労働安全衛生管理局(OSHA)の推奨事項に即して、従業員が自分自身と同僚を守るための行動や堅牢な手順をまとめ、「Return to Work」(職場復帰)パッケージの一貫として、約47,000人の米国およびカナダの従業員にメール送信しているほか、メキシコでは、直接トレーニングを通じて情報を共有していると述べている。

 

すべての生産拠点で、清掃/消毒レベルを引き上げて毎日の清掃および消毒を実施し、人々が触れる場所、人が頻繁に行き交う領域、および使用頻度が高い領域のシフトあたり清掃/消毒頻度を増やすとともに、シフトあたり10分間をワークステーションの清掃および消毒に費やすほか、従業員および来訪者に対して、清掃、ソーシャル・ディスタンシングの確保、必要な個人用保護具、手洗いまたは消毒に関する適切な手順を示し、健康と安全の推進をテーマとする看板を全設備に設置。今後、従業員は、初日業務の一貫として、小グループによるトレーニング・セッションに出席し、新しい方針および手順を学習すると説明している。

 

また、各種設備を利用するすべての人々の健康と安全を守ることを最重要事項とし、従業員だけでなく、すべての来訪者に以下記載の 「Daily Health Risk Assessment」(毎日の健康リスク評価)の遵守を求めていると述べた。

 

<「Daily Health Risk Assessment」(毎日の健康リスク評価)>

  • 職場に来る前あるいは施設に来訪する2時間以内に、FCAが提供する粘着式体温計または個人の体温計によって体温を測定する
  • 出社および来訪の際に自己検診問診票に回答し提出する

※追加の安全策として、熱探知カメラを設置しており、従業員および来訪者が報告した内容通りか確認する。

 

さらに、政府機関の指示に従い、従業員に、施設にいる時は会社が提供するマスクと安全メガネを必ず着用することが義務づけられるほか、消毒スプレーを塗布またはクリーニングする際は、手袋と安全メガネを着用するよう求め、FCA設備を訪れる来訪者および契約者は、施設に入る際に個人用保護具(PPE)を用意する必要があると説明している。

 

<生産休止期間中の清掃およびソーシャル・ディスタンシングに関する対策>

◆清掃および消毒

  • 5,700万平方フィート(5,295,473㎡)を超える生産フロアスペースの清掃と消毒
  • 共有エリアおよび頻繁な人の往来がある領域(回転ドア、トイレ、カフェテリア、ロッカールーム、会議室)用に策定された清掃と消毒のスケジュールを強化
  • 上記エリアの効率的な清掃のため、135台の手持ち式噴霧器を導入
  • 全ワークステーションに清掃/消毒用品を提供し、表面の清掃と消毒を徹底
  • 全施設に2,000以上の手指消毒スプレーを設置
  • 新しい基準が遵守されていることを確認するための毎日の監査を実施

◆ソーシャル・ディスタンシング

  • 17,000カ所以上のワークステーションにて、6フィート(約183cm)のソーシャル・ディスタンシング・ガイドラインの遵守について分析および評価を実施
  • 4,700カ所以上の作業エリアおよびワークステーションのデザインを見直し、または保護バリアの設置を通じて、ガイドラインを上回るソーシャル・ディスタンシングを確保
  • アクリル製パーティションを設置するとともに、休憩エリアおよびカフェテリア、また、全建物のソーシャル・ディスタンシングに関する視覚的な管理ガイドを策定
  • 時差始業、休憩および昼休みの延長により、従業員の密集状態を最小限に抑制
  • 一度に8人以上が集まる従業員の会議を停止し、可能な限りバーチャル・ミーティングに切り替え
  • 施設の訪問者用の新しい承認手順を導入

 

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