日本RV協会、ペットと楽しむキャンピングカーライフに関する調査結果を公表

レジャー キャンピングカー

一般社団法人日本RV協会は、キャンピングカーを所有しているユーザー、またはキャンピングカーに興味を持っている人に、「ペットと楽しむキャンピングカーライフ」についてアンケート実施し、その結果を公表した。

今回集計したキャンピングカーとペットに関する当アンケートの回答者の中では、ペットを飼っている人は73.3%。国内のペットは犬が879万7000頭、猫が977万8000頭(2019年、日本ペットフード協会調べ)と猫が若干多いが、キャンピングカーユーザーにおいては犬が85.5%、猫が7.6%と、圧倒的に犬が多い結果となった。

また、ペットを飼っている人の中で、「キャンピングカーを所有していると、ペットとのくるま旅は快適になる」と答えた人は92.8%、「ペットがいると、他の旅行者や地元の人と、コミュニケーションが弾むこともある」という回答が得られた。このほか「独りで車の運転をするので、いつもそばにいてくれて寂しくない。現地でワンコ好きの人と仲良くなれる」、「犬がいると、犬をきっかけに、通りすがりの人と話ができます。同じ犬種だと、話が盛り上がります」など、ペットと一緒のくるま旅を楽しんでいる様子がうかがえた。

ペットをキャンプに連れていくかとの問いには、82.7%が「いつも連れていく」と回答。最も多い日程は「2泊3日」(31.5%)であったが、「1泊2日」(24.5%)や「5泊6日以上」(23.8%)も多く、短期間でも長旅でも、「家族の一員」であるペットを連れていく人が多いようだ。

くるま旅に連れて行くペットの数は、「1匹」が最多の結果になった。移動中におけるペットの乗車位置は、「セカンドシート」(22.6%)、「ケージ」(20.2%)、「助手席」(19.7%)の順。一方で、ペットを複数飼っているユーザーからは「2匹それぞれが気に入った場所でくつろいでいる」といった回答もあった。

▪️ペットとの親和性が高いキャンピングカーでのくるま旅

ペットとのくるま旅での目的については、「観光」(24.3%)がトップ。以下、「キャンプ」(20.4%)、「温泉旅行」(18.8%)、「ドッグランで遊ぶ」(17.7%)が続いた。各目的に大きな差はなく、旅行の目的を問わず、ペットとくるま旅をしたい人が多いことがうかがえる。

ペットとのくるま旅で車中泊をする場所については、「道の駅」(32.5%)、「RVパーク」(30.2%)、3位が「オートキャンプ場」(26.8%)の順。昨今ではペット同伴可の車中泊施設も多いことから、RVパーク、オートキャンプ場に注目が集まり、ペットと一緒に休憩または仮眠をする場所として、道の駅を利用する人が多いことも分かった。

ペットとくるま旅をするとき、気を付けたい項目では、「排泄をする場所・間隔」(39.5%)という回答が最も多く、次いで「散歩」(34.9%)という結果になった。ペットの車酔い対策は、「適度に休憩を取っている」(83.6%)が一番多く、2位は「移動中はケージに入れる」(16.4%)。ペット用の酔い止めを飲ませるという人はいなかった。これらのことから、車酔い対策としての休憩は、ペットの排泄の時間も兼ねていると考えられる。また、車内に設置したペット用トイレに排泄をさせるユーザーもいた。

ペットを飼っていない人に今後、飼いたいと思うか聞いたところ、「思わない」と答えた人は56.9%と過半数を超えた。しかし、「ペットを飼ったら、一緒にくるま旅をしたいと思うか?」との質問には、52.0%が「思う」と回答。さらに、ペット連れでくるま旅をしている人をみて、「楽しそう」と感じた人の割合は、最多の42.9%に上った。

ペットとのくるま旅に興味を持っていても飼うつもりはないという人が多い。そこで「ペットとくるま旅をするとき、何がいちばん大変だと思うか」を尋ねたところ、「排泄をする場所・間隔」(78.4%)が大多数を占めた。ペットとくるま旅をしたいと思う人にとって、ペットの排泄に関する問題がネックとなっているようである。

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