ブリヂストン、ゴムと樹脂を分子レベルで結び付けた世界初のポリマーの新名称を「サシム」に決定

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ブリヂストンは、ゴムと樹脂を分子レベルで結びつけた世界初のポリマーの名称を、「SUSYM(サシム)」に決定したと発表した。これにより、「SUSYM」の認知拡大を図り、次世代ポリマー素材として応用することを通じて、タイヤ材料としての枠組みを超えた多様な分野への貢献を目指すとしている。

 

「SUSYM」は、ブリヂストンが2018年5月に発表した、「High Strength Rubber」をさらに進化させたもので、従来のゴムよりも高強度・高耐久であるとともに、①穴が開きにくい(耐突き刺し性)、②治る(再生・修復性)、③低温でも強い(低温耐衝撃性)などの性能が飛躍的に向上している。ブリヂストンは、この3つの性能において、ゴムのしなやかさと樹脂の強さを両立しながら、それぞれの特性を自在に引き出すことができ、タイヤ以外の様々な分野への親和性が高く、実社会との共生(Symbiosis)可能な革新的な材料であると考えているとしている。また、従来のゴムより高強度・高耐久のため、より少ない材料使用量でタイヤに求められる様々な性能を達成可能であることや、再生可能であるため、環境調和(Symphony)型の新素材として持続可能な社会(Sustainable)へ貢献していくことを期待していると述べた。

 

「SUSYM」の名称は、これらの期待を込めて、Sustain(持続させる)、Symphony(調和)、Symbiosis(共生)より造られている。この素材が社会において期待されることと結び付けた名称とすることで、認知拡大を図っていくとしている。

 

ブリヂストンは、今後この独自技術の成果を様々な分野、多くの企業・団体と連携しながら研究・開発をすすめ、「SUSYM」の素材としての無限の可能性を拡げていきたいと考えており、23日から始まる「第46回東京モーターショー2019」では、「SUSYM」の様々な機能や素材を活かしたコンセプトタイヤを展示し、プレスカンファレンスでは「SUSYM」の概要説明を実施する。より多くの人々に「SUSYM」を理解してもらい、更なるイノベーションの促進につなげていきたいと考えていると述べている。

 

【「SUSYM」 特徴の概要】

  1. 穴が開きにくい(耐突き刺し性)
    局所的に強い力を加えて変形させても壊れにくく、高強度なゴム材料や、タイヤ材料以外にも様々な用途が期待される。
  2. 治る(再生・修復性)
    穴が開いた場合でも、熱を加えると簡単に穴を治すことが可能。一度壊れても何度でも再生可能な新たなゴム素材としての活用が期待される。
  3. 低温でも強い(低温耐衝撃性)
    従来のゴムは、低温環境下では硬く脆くなってしまうため、叩くと簡単に壊れてしまうが、一方、「SUSYM」は低温でもしなやかさを保つことができるため、叩いても壊れにくくなっている。これにより、「SUSYM」は低温で使用される素材として役立つ可能性がある。

 

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