ステランティスジャパンは10月16日、新型「グランデ パンダ ハイブリッド」を発表し、11月7日より全国のフィアット正規ディーラーを通じて発売すると発表した。
1980年に初代モデルが登場したパンダは、イタリアを代表する工業デザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロ氏が手掛け、“誰もが気軽に使える、シンプルで実用的なクルマ”という考えのもとに開発。
装飾を抑えたスクエアなボディ、限られたサイズの中で室内空間を最大限に活用する合理的な設計、日々の暮らしに寄り添う高い機能性などを特長としたモデルで、その後の歴代モデルでは時代のニーズに合わせてデザインや機能、安全性を進化させながら、コンパクトで実用的という初代の思想を継承。
今回発表したグランデ パンダ ハイブリッドは、パンダの名を冠したモデルとしては4世代目となり、初代パンダのシンプルで機能的な思想を継承しつつ、現代のライフスタイルに求められるデザイン性、快適性、実用性、サステナビリティを融合させるなど、幅広い世代に対応するBセグメントのコンパクトSUVへと進化が図られた。
グレードは、シンプルで機能的な魅力と基本装備をまとめたICON(アイコン)と、グランデ パンダのデザインと快適性をより豊かに楽しめる装備を備えたLa Prima(ラプリマ)の2グレードをラインナップ。
<EV走行も可能な48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載>
48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。1.2リッターガソリンターボエンジンと電動モーター、6速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)の組み合わせにより、最大出力110PSを発揮し、街乗りから高速走行まで、滑らかで力強い走りと高い燃費性能を実現。
また、走行状況によって、モーターのみで走行することができ、30km/h以下では最大約1kmのEV走行が可能。燃費(WLTCモード)は20.8㎞/Lを達成。
<リンゴット工場から着想を得た内外装デザイン>
デザインには、現在もフィアットの歴史を象徴する、トリノのランドマークとしても親しまれている、1923年に完成したフィアットの旧自動車工場兼研究所の建物のリンゴット建築に着想を得たモチーフを、内外装の随所に採用。初代パンダのデザイン思想とフィアットのルーツを現代的に表現し、細部に至るまでフィアットの個性を強調。
<初代パンダのシンプルで機能的な思想を現代的に表現した外装>
初代パンダのスクエアなボディシルエットや機能的なデザインを受け継ぎながら、ピクセルをモチーフとしたグラフィックや立体的なロゴなど、現代的な意匠を組み合わせた。
フロントフェイスには、ブラックグロス仕上げのグリルからヘッドライトへと連続するスクエアモチーフを採用。デジタル画像を構成する四角い点を並べたようなピクセルデザインによって、グランデ パンダならではの表情を演出。
LEDヘッドライトのグラフィックは、1980年代のデジタルカルチャーやレトロゲームに加え、リンゴットの特徴的な窓から着想を得たもので、フィアットの歴史を想起させるモチーフを現代的な光の表現へ置き換え、伝統と先進性を融合。
フロントのFIATロゴは中央ではなく、左右非対称となる位置に配置した他、フロントバー、ホイールアーチ、リアバンパーには、往年のフィアットモデルを想起させる4ストライプのアクセントを採用。
リアビューは、垂直に近いリアエンドと張り出したホイールアーチによって、安定感のあるスタンスを実現。キューブ状のリアランプには、フロントと共通するピクセルデザインを採用した他、立体的なFIATロゴとPANDAロゴを配置することで、フロントからリアまで統一感のあるデザインに仕上げた。
上級グレード、La Prima(ラプリマ)に装備する17インチアルミホイールには、1980年代を思わせる幾何学的なデザインと、未来的な“X”モチーフを組み合わせ、ルーフレールも標準装備とした。
車体色には、イタリアらしい明るさと個性を表現した「リモーネ イエロー」、空や海を思わせる開放的な「アクア アジュール」、上質で都会的な佇まいの「チネマ ブラック」、シンプルで親しみやすい「ジェラート ホワイト」の4色の新色を設定。
<前・後席ともゆとりのある室内空間を確保>
乗る人を中心に考えた “Human-Centric Design” に基づいて設計。全長4,010㎜、全幅1,765㎜、全高1,630㎜のコンパクトなボディでありながら、スクエアなボディ形状と2,540㎜のホイールベースを活かし、前席と後席ともにゆとりある空間を確保。
また、ダッシュボードやディスプレイ周辺、ステアリングなどに、リンゴット工場の屋上テストコースをモチーフとしたオーバル形状を取り入れ、直線的な外装との対比により、柔らかなリズムとデザインの奥行きを演出。
デジタルメーター内には、テストコースを走る初代パンダのシルエットを取り入れるなど、車内の細部にもフィアットの歴史と遊び心を表現。
基調色には「タスマニア ブルー」を採用。ダッシュボード、センターコンソール、エアベント、インフォテインメントディスプレイ周辺、シートステッチなどに鮮やかなイエローのアクセントを配し、明るく親しみやすい雰囲気を演出。
<日常での使いやすさを追求>
ラゲッジ容量は通常時で412Lを確保し、後席を倒すことで最大1,366Lまで拡大。スクエアな荷室形状により荷物を効率よく積み込むことができるのに加え、ダッシュボード上部と下部のグローブボックス、オープンシェルフをはじめ、車内各所に合計13Lの収納スペースを確保し、使い勝手を向上。
また、直感的に扱える操作系のレイアウトと、限られた空間を効率的に活用した設計を組み合わせることで、デザイン性だけでなく、日常のさまざまなシーンで使いやすい機能性を実現。
<デザイン性と環境への配慮を両立したサステナブル素材を採用>
車両1台あたり、約140本分の飲料用紙パックに由来するリサイクル素材「Lapolen Ecotek(ラポレン・エコテック)」をインテリア各部に採用。
一般的な飲料用紙パックのリサイクルでは、紙の部分が再利用される一方、プラスチックとアルミニウムを組み合わせた部分は再利用が難しいとされており、グランデ パンダでは、その部分を回収し、内装用の樹脂素材として再利用。素材に含まれるアルミニウム粒子が独特の輝きを生み出し、再生素材でありながら個性のある質感に仕上げた。
さらに、La Primaグレードのダッシュボードには、フィアットとして初めて「BAMBOX Bamboo Fiber Tex®(バンボックス・バンブー・ファイバー・テックス)」を採用。天然竹繊維を約33%配合した素材で、自然素材ならではの温かみのある風合いを演出。
<多彩な安全・運転支援機能を採用>
前方の車両や歩行者、自転車を検知し、衝突の危険がある場合に警告およびブレーキ制御を行うアクティブセーフティブレーキをはじめ、車線からの逸脱を抑制するレーンキープアシストを採用。
また、対向車や先行車、周囲の明るさを検知してハイビームとロービームを自動で切り替えるインテリジェントハイビーム、坂道発進時の後退を抑えるヒルスタートアシスタンス、エレクトリックパーキングブレーキも装備した。
【希望小売価格】369万円~420万円










