スズキは11月27日、「2025国際ロボット展」(開催期間:12月3日~6日、開催場所:東京ビッグサイト)の出展概要を発表した。
今回のスズキブースでは、多目的電動台車「MITRA」の展示とパートナー企業様の活用例紹介や、自動運転電動台車「Blanc Robot(ブランクロボット)」、次世代モビリティインフラシステムである「モビリティ連携基盤」を展示する他、「MITRA」、「モビリティ連携基盤」を体感できるデモンストレーションを実施する。
<出展概要>
◆MITRA:多目的電動台車
多様なロボットの足回りとして活用できることを目指した開発中の電動ユニット。MITRAにパートナーとなる企業が自律走行やAIなどの技術を組み合わせることで、物流や農業、土木建設など、様々な分野でロボットによる課題解決ができるよう、パートナー企業とともに取り組みを推進。
ブース内では、悪路コースを難なく走破する試作機の走行を実施する他、パートナー企業との取り組み内容や実機を紹介する。

[活用例の展示]
- Minervα(東海旅客鉄道株式会社):リニア設備検査ロボット
- 作物生育モニタリング(オムロン株式会社):果樹園での作物センシングロボット
- 自走式LED情報パネル(大日本印刷株式会社、西尾レントオール株式会社):工事従事者を危険から守る情報表示ロボット
- LM-A(LOMBY株式会社):自動配送ロボット
- AEX-10(株式会社UACJ):製造現場の重量物搬送を自動化する自律走行型搬送ロボット
- サウザースティック for MITRA(株式会社Doog):追従と操縦のみのシンプル操作を実現するMITRA用アタッチメント
- YAMAZEN AMR(株式会社山善):悪路搬送・屋外搬送を可能にする牽引型AMR
◆Blanc Robot:新世代自律型ロボットプラットフォーム
Blanc Robotは、物流・農業・工場搬送・建設現場などの課題解決を目指して開発された新世代ロボットプラットフォーム。スズキとApplied EVの協力により、EVアーキテクチャを基盤に、柔軟なモジュール構成と高い耐久性を実現。ジムニー ノマドのラダーフレームを採用し、過酷な環境下でも安定した走行性能を発揮。
自律走行技術やAI、通信システムとの統合により、産業現場に最適なロボットソリューションを提供する。ブース内では以下の2モデルを紹介する。
- 過酷環境対応モデル:鉱山など高リスク現場向けに、視認性強化や安全装備を搭載。
- 現場配送モデル:カスタマイズ可能な配送ポッドを備え、物流や搬送用途に対応。
◆モビリティ連携基盤:リアルタイム動的空間データ連携基盤/インフラ管制自動走行システム
株式会社ハイパーデジタルツインと共同開発しているリアルタイム空間データを活用する次世代モビリティインフラシステム。空間で発生する事象を瞬時かつ正確にデータ化し、認知・判断をインフラ側で制御することで、従来にないインフラ管制型自動走行を実現。さらに、事象を的確に捉える空間データ基盤として、現場課題の解決に直結する多彩な機能を備えている。
ブース内では、自動走行のデモンストレーションや映像を通じて最新技術を紹介する。










