いすゞ自動車は6月26日、「ギガ」「フォワード」、UDトラックス「コンドル」計3車種の座席(シートサスペンション)に不具合があるとして計1万6,780台のリコールを国土交通省に届け出た。対象となる製作期間は令和5年2月6日~令和7年3月4日。不具合の発生件数は56件。
不具合の部位は座席(シートサスペンション)で、運転者席において、シートサスペンションの設計検討が不十分なため、バッテリ端子を外した状態でシートの上昇操作を行った場合、サスペンションがロックされたまま解除されなくなり、座面高さの調整ができなくなることがある。そのため、そのまま使用を続けると、車両走行振動等により、意図せずサスペンションロックが解除されて座面が上昇し、サスペンションロックが機能しなくなるおそれがある。
改善措置は、全車両で運転者席シートのエア回路に電磁遮断弁および電磁遮断弁制御ECUを追加するとともに、ラチェットギア締結部のナットを新品に交換し、緩み止め剤を塗布する。なお、サスペンションロック機能を点検し、機能に問題がある場合はシートサスペンション一式を対策品に交換する。