一般財団法人 トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation、以下「TMF」)が事務局を務める「タテシナ会議」高齢者安全運転支援分科会は5月30日、静岡県磐田市と、高齢ドライバーが長く安心・安全な運転を続けられる地域の実現を目的とした連携協定に合意したと発表した。
なお同日、草地博昭 磐田市長、野博行 磐田市自治会連合会住民安全部長、福田尚 スズキ㈱ 人財開発本部長、TMF事務局長 石川貴規の出席のもと、締結式が行われた。
今後、愛知県豊田市、広島県三次市における、同分科会の活動とも連携して取り組みを進め、地域に根差した高齢者の安全運転支援の仕組みに関する成果やノウハウの全国への普及を目指すとしている。
タテシナ会議は、毎年、交通安全に祈りを捧げる蓼科山聖光寺夏季大祭において自動車や関係する業界のトップ役員が一堂に会す機会を活用した交通安全のための会議。2023年には、実効性のある活動に取り組むための5つの分科会が発足された。
<磐田市との主な連携事項及び令和7年度の活動内容>
◆主な連携事項
- 安全運転意識の高揚
- 運転行動の可視化などによる自身の運転を振り返るきっかけづくり
- 運転技能の向上・維持
◆令和7年度の活動内容
①参画企業保有の各種ツールによる交通安全啓発活動
- 対象地区のコミュニティ集会などにおいて、運転に関わる身体能力や認知能力の計測、性格傾向の測定機会を提供。(提供予定ツール:いきいき脳体操、音声バイオマーカー、安全セルフ診断)
②「ADテレマティクスタグ」を活用した日常運転の振り返り活動
- 参加者の車両にADテレマティクスタグ(車の挙動を測定する車載器)を設置、走行ごとの急ブレーキや速度超過の発生状況など個人の運転改善につながる情報を、スマートフォンアプリ「Visual Drive」を通じて提供。
- 収集したデータを分析し、危険箇所を地図上に示した交通安全マップの作成や、地域で運転の振り返りを行う茶話会を実施し、地域の交通安全意識の醸成を図る。