レクサス「LX」の一部改良を実施、新ハイブリッドシステム搭載の「LX700h」を新たに設定

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レクサスは3月6日、「LX」の一部改良を実施するとともに、新ハイブリッドシステムを搭載した「LX700h」を新たに設定し、3月24日より発売すると発表した。

LXは、2021年に“世界中のどんな道でも楽に・上質に”を開発コンセプトにフルモデルチェンジが行われ、世界中のあらゆる道での走行に耐えうる運動性能と、レクサスらしい上質な乗り心地を両立するフラッグシップSUV。現在では、世界約50カ国以上に導入されている。

今回の一部改良では、LX700hの導入にあたり、LXが代々培ってきた「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」を電動化においても守り抜くという決意のもと新しいパラレルハイブリッドシステムを開発。エンジンモデルを含めて、基本素性を向上することでレクサスならではの走りの味“Lexus Driving Signature”を進化した他、“OVERTRAIL+”を新たに設定した。

 

 

「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」を守り抜く新開発ハイブリッドシステムを採用>

信頼性・耐久性・悪路走破性を支える駆動系、“フルタイム4WD”、“トランスファーLoレンジ”、“トルクコンバータ付AT”を電動化においても維持するため、V6 3.5リッターツインターボエンジンと10速ATの間に、クラッチを有する「モータージェネレーター(以下「MG」)」を配置した、新規パラレルハイブリッドシステムを開発。

エンジン+モーターの高出力・大トルクを確実に路面に伝えると共に、シチュエーションに応じてエンジンのみ・モーターのみへの走行の切替をハイブリッド制御システムが最適にコントロールする。

また、従来のレクサスパラレルハイブリッド車には装備されないオルタネータとスタータを標準装備。ハイブリッドシステムが停止した場合にもスタータでのエンジン始動が可能な他、オルタネータで発電した電力を12V補器バッテリーへ供給することでエンジンのみでの退避走行を可能とする、レクサス初のシステム。

さらに、応答性の良いモーターのトルク特性と大排気量ツインターボエンジンの組合せにより、低速においてはアクセル低開度からレスポンスの良いリニアな発進・加速を、アクセル踏み込み時や高速域においては大トルクを活かした力強く伸びのある加速を実現した。

 

 

<GA-Fプラットフォームを改良>

MGの追加により重量が増加し、かつ全長が伸びたパワートレーンを搭載するために専用のクロスメンバー(クロスメンバーNo.3)を新設、断面と板厚を最適化し薄型形状とすることでエンジンモデル同等の最低地上高を確保した。

パワートレーンの重量増に合わせ、リヤエンジンマウントの材質もより耐久性の高いものに変更した他、リヤフロアへのハイブリッドメインバッテリー搭載に合わせ、スペアタイヤ位置変更の為にスペアタイヤクロスを新設、取付角度を最適化することで搭載位置を下げつつもデパーチャアングルを維持、悪路走破性とサービス性を両立。

また、12V補器バッテリーの搭載位置をエンジンルーム内からリヤのデッキ横に変更、専用の金属トレイと脱着式のバッテリーブレースを設定し、交換のしやすさとリヤクォータまわりでのボディ剛性の向上を両立した。

 

<レクサスならではの走りの味“Lexus Driving Signature”を進化>

先行車におけるトライ&エラーやレクサス他モデルで得られた知見、フレーム車ならではの要素技術改良などを織込み、トヨタテクニカルセンター下山(TTC-S)をはじめあらゆる路面での走り込みを実施、オンロード・オフロードを問わないレクサスらしい走りを目指した進化が図られた。

レクサス他モデルで実践しているラジエータサポート廻りの剛性を向上した他、新構造のキャブマウントクッションを採用することで、フレーム車の利点である高い堅牢性やロードノイズ遮音性はそのままに、すっきりとした乗り心地を実現。

さらに、AVSアクチュエータ部のバルブ構造の見直しを行うことで、突き上げ感を抑えた滑らかな乗り心地を実現した。

 

<機能・装備の充実化>

運転支援情報をわかりやすく表示可能な12.3インチ大型フル液晶メーターを装備した他、レクサスのオフロード4WD車として初めてのエレクトロシフトマチックを採用(ハイブリッドモデルのみ)。“揉み出し”のような悪路走行特有の操作時における操作のしやすさ・握り易さをオフロードのTAKUMI監修のもと追求、心地の良い触感と高い操作性を両立する、LX専用のシフトノブを新規採用した。

また、フロント席リフレッシュシートを採用(EXECUTIVEはドライバー席)したのに加え、センターコンソール上面の「置くだけ充電」の世代を更新、急速充電に対応すると共に、従来型ではリヤセンターコンソールのみだったEXECUTIVEについてフロントセンターコンソールにも設定を追加した。

 

 

<“OVERTRAIL+”を追加設定>

レクサスでは、カーボンニュートラル社会や「人と自然とモビリティの共生」の実現を目指し、カスタマーの幅広いアウトドアライフスタイルに寄り添う「LEXUS OVERTRAIL PROJECT」に取り組んでおり、同思想に基づいた装備と内外装色を施した“OVERTRAIL+”を追加設定した。

◆内外装色

  • 外装:黒光輝塗装スピンドルグリルとマットグレー塗装アルミホイールをはじめ、各部品(フォグランプ、ルーフレール、ウィンドウモール、ホイールアーチモール、ドアハンドル、アウターミラー、リヤバンパーサイドメッキモール)を黒・ダーク系色でコーディネートすることにより、過酷な環境にも耐える“プロフェッショナルツール”を表現。
  • 車体色:ソリッドのような色彩を持ちながら、メタリックの陰影により立体感を際立たせ、レクサスらしい上質さを感じさせる「ムーンデザート」を“OVERTRAIL+”設定色とし、全6色を設定。
  • 内装:内装色に“OVERTRAIL+”設定色として「モノリス」を設定。シート表皮のメイン部分とドアトリムに低彩度のモノリスを組合わせ、アッシュバール墨ブラックのオーナメント加飾をコーディネートし、レクサスらしい上質なオフロードシーンを演出。

◆装備

  • フロント・センター・リヤ ディファレンシャルロック:全車標準装備のセンターデフロックに加え、OVERTRAIL+用にフロント・センター・リヤのディファレンシャルロックを設定、車輪がスタックした場合などに、必要に応じてディファレンシャルをロックすることで脱出性能を向上。
  • 265/65R18タイヤ&アルミホイール(マットグレーメタリック塗装):悪路での路面追随性を向上させる、扁平率の高い18インチタイヤを設定。ロードノイズにも配慮しトレッドパターンや構造を最適化、オンロードでの優れた操安・乗り心地性能とオフロード性能を両立。

 

 

<最新のLexus Safety System +(LSS+)にアップデート>

運転状況に応じて、適切な操作サポートを行う“プロアクティブドライビングアシスト”の性能を向上した他、ドライバーモニターと連動した“プリクラッシュセーフティ[PCS]”、“レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)”、“レーンディパーチャーアラート[LDA]”、“ドライバー異常時対応システム”の機能を向上。

さらに、高度運転支援技術「Lexus Teammate」の機能「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」と、「アドバンストパーク(ハイブリッドモデルのみ)」を採用した。

 

【希望小売価格】1,450万円~2,100万円

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