アウディ「Q4 e-tron」を大幅刷新、駆動用電気モーターの最大トルクを545Nmにパワーアップ、一充電走行距離613kmを実現

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アウディ ジャパンは12月5日、「Q4 e-tron」を大幅刷新し、同日より全国のアウディ正規ディーラーを通じて発売した。

Q4 e-tronシリーズは、アウディの電気自動車(EV)e-tronの第3弾として、プレミアムコンパクトSUVセグメントに導入したEV SUV/SUVクーペモデル。大型EV SUVのQ8 e-tronシリーズ、スポーティな4ドアグランツーリスモのe-tron GTに続く、アウディブランドの電動化戦略の中核を担うモデルだ。国内では2023年に販売台数2,000台に到達しているを達成している。

EV専用プラットフォームMEBの採用により、全長4,590mm、全幅1,865mmとQ3とQ5のあいだに位置するコンパクトなボディサイズながら、内装の全長はQ5を凌ぎ、室内空間および荷室は上位モデルに相当するスペースを実現。荷室はQ4 45 e-tronでは520リッター、Q4 スポーツバック 45 e-tronでは535リッターを確保し、リヤシートを倒した場合には、それぞれ1,490リッターと1,460リッターのフラットな大容量スペースを実現。

今回の大幅刷新では、パフォーマンス性能をアップデートしたQ4 45 e-tronおよびQ4 スポーツバック 45 e-tronを発表した。

 

駆動用電気モーターのパワーを向上、一充電走行距離は613kmに伸長>

今回導入のQ4 45 e-tronおよびQ4 スポーツバック 45 e-tronでは、これまでの40 e-tronより駆動用電気モーターの性能を大幅にアップデートして、最高出力210kW(先代比:+60kW)、最大トルク545Nm(同比:+235Nm)を実現。

システム電圧400Vテクノロジーによる総電力量82kWh(正味容量77kWh)の駆動用バッテリーを前後アクスル間の床下に搭載。リヤアクスルに1基の電気モーターを搭載した後輪駆動で、0-100km/h加速は6.7秒(欧州値)を発揮する。

また、走行中の回生ブレーキの強さは、パドルシフトで3段階に調整が可能な他、Bモード(パドルシフトで最大のレベル3に相当)を装備。

一充電走行距離は出力を向上しながらも613km(WLTCモード:先代比 +19km)と高い実用性を実現。200Vの普通充電は、標準は3kWで、オプションとして最大8kWまで対応。急速充電はCHAdeMO規格の125kWに対応している。

 

2種類のボディタイプ、2つのグレードを設定>

ボディタイプは、存在感のあるフォルムのSUV Q4 e-tronとスタイリッシュなSUVクーペ Q4 スポーツバック e-tronの2つのタイプを設定。グレード構成は、Q4 e-tron/Q4 スポーツバック e-tronともにadvanced/S lineの2タイプをラインナップした。

advancedでは、ヘクラグレーのフロントグリルと、19インチアルミホイールを装備。S lineでは、プラチナムグレーのグリルとクロームパーツを組み合わせ、フロントバンパーやサイドシル上部にセレナイトシルバーのカラーリングが施され、20インチアルミホイールを装備する等、よりスポーティな外観を強調。また、標準仕様より車高を15mm下げたスポーツサスペンションを採用した。

今回全グレードに、ブラックのエクステリアミラーハウジング、ブラックルーフレール(Sportbackはオプション選択に関わらず非装備)を含む、ブラックAudi rings&ブラックスタイリング パッケージを新たにオプション設定。

また、マトリクスLEDヘッドライト、LEDリヤコンビネーションライトを採用し、ダイナミックターンインジケーターを標準装備。マトリクスLEDヘッドライトでは、MMIを通じて4つのデザインから選択可能な、デジタル デイタイムランニングライトを備えている。

 

Vorsprung durch Technikの精神、Audi Design DNAを受け継ぐディテール>

外装では、短いフロントオーバーハング、筋肉質なフェンダー、美しいルーフライン、柔らかく流れるようなサイドライン、ワイドなプロポーションを強調する水平基調のリヤエンド、Qファミリーに共通するオクタゴン(8角形)かつ開口部のないシングルフレームグリルなど、ひとめでアウディの電気自動車とわかる独自のデザイン言語を採用。

空力性能にも注力しており、電動開閉式の冷却エアインレットやフロントスポイラーに対し垂直に配置されたディフレクター、立体的なホイールディフレクター、空力性能を最適化したデザインのエクステリアミラーハウジング、テールゲートの形状により、Cd値はSUVモデルであるにもかかわらず、Q4 e-tronが0.28、Q4 スポーツバック e-tronでは0.26を実現(いずれも欧州値)。

内装では、ドライバーオリエンテッドにデザインされ、特徴的なセンターコンソールと専用デザインのシフターを装備。メーターには10.25インチのアウディバーチャルコックピットを、センターには11.6インチの MMIタッチディスプレイを配置することで、フルデジタルのコックピットを形成している。

ステアリングホイールは、トップとボトムがフラットな形状の新世代のデザインを採用し、物理ボタンのないシームレスなタッチ式操作パネルが、スムーズな操作を実現。また、フロントスクリーンには上下2つに分けて情報を表示するARヘッドアップディスプレイを装備した。

 

 

最新の安全技術とアシスタンスシステムを標準搭載>

フロントカメラをはじめ、車体前後に中距離レーダーと超音波センサーを配置し、また車体前後と左右ミラーに計4つの360°周辺環境カメラを内蔵。従来のアダプティブクルーズコントロール、アクティブレーンアシスト、およびトラフィックジャムアシストを統合したアダプティブクルーズアシスト/エマージェンシーアシストをはじめ、死角を並走する車両を検出するアウディサイドアシスト、後方から近づく自転車や車両を監視するエグジットワーニングなど、多数の最新安全技術を標準装備とした。

 

【希望小売価格】710万円~767万円

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