ヒョンデモビリティジャパンは6月5日、新型高性能電気自動車「アイオニック 5 N」を発表し、同日よりレギュラー商品ラインアップとして継続販売を開始した。

ヒョンデのハイパフォーマンスブランド「N」は2015年に登場して以来、“ドライビングの愉しさ”を追求し、ユニークな発想とチャレンジ精神を持ち進化を継続。2023年7月英国で行われたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいて、初のEVモデルとなるアイコニック N 5を発表した。
同モデルは、「Rolling Lab」と呼ばれる「動く研究所」を通じて、全世界で蓄積されたすべてのモータースポーツデータを絶えず検証し、Nブランドの三代要素となる 「Corner Rascal(コーナリング性能)」、「Racetrack Capability(サーキットを本気で走れる能力)」、「Everyday Sportscar(日常もドライビングを愉しむ)」を電動化して開発を実施。電動化戦略においても、ハイパフォーマンスを支える3つの柱の特徴を引き続き備えており、今回、国内市場に初導入された。
高性能四輪駆動システムをベースに、84.0kWh の高出力バッテリーとハイパフォーマンスEVのために開発された熱管理システム等、様々な専用技術が盛り込まれ、優れた走行性能を発揮。さらに、同社 がこれまで数々のモータースポーツ競技に参加し培ってきた経験とNの高性能車両のテクノロジーを組み合わせ、ハイパフォーマンスモデル用のサスペンションやブレーキングシステムなどを開発しつつ、電気自動車に必要な熱管理、回生ブレーキ等の電動化技術を進化。
電気自動車の回生ブレーキ技術をベースに開発された「Nペダル」を採用しており、システム分析を通じて、より高レスポンスな荷重移動と即時スロットル反応を引き出すことで、より鋭いコーナー進入と俊敏なコーナー脱出が可能となりNペダルだけでも感度の高いコントロールと応答性を実現した。
また、WRC車両のコーナリングの実力を公道に適用させるため、各軸の強力なモーターを使用してフロント、リアトルクを完全に可変的に制御する「N トルクディストリビューション」を搭載。どのような環境のコーナリングにも最適化されたユーザー設定が可能となった。
さらに、ハードウェアとソフトウェアの連携によりリアルタイムでドリフト角度の維持を補助する 「N ドリフトオプティマイザー」や、トラック走行前にバッテリーの温度をあらかじめ設定できる機能「N バッテリープレコンディショナー」、走行状況に合わせて最大のパフォーマンスを発揮できるよう最適化する「N レース」等の機能も備えている。
外装フロントでは、空力性能向上のためのエアカーテン、アグレッシブなデザインのブラックバンパーで高性能なイメージを演出するN専用フロントバンパーを採用している他、フラットアルミN エンブレム(フロント/リヤ)、フルLEDヘッドランプ(プロジェクションタイプ)、セミグロスブラック Hyundaiエンブレムを採用。
リアでは、アイオニック 5のピクセルモチーフから進化したチェッカーフラッグデザインのN専用メタルドアスカッフプレート、フロント部との連結感を強調する光沢ブラック ガイドシールモールディングとNロゴのEV N専用ルミナスオレンジストリップで高性能デザインアイデンティティを表現したN専用サイドシル、N専用ホイールアーチモールディング/エアカーテン、アイオニック 5 N専用21インチ鍛造ホイール&Pirelli P-Zero サマータイヤ(275/35ZR21)等を装備。
リヤでは、ツヤのあるブラックカラーのN専用リヤバンパー、EV N専用ルミナス オレンジストリップで包み込んだリヤ ディフューザ-、N専用リヤスポイラー(LEDハイマウントストップランプ付)、リヤワイパー&ウォッシャーを採用した。
サーキット走行に最適化された内装では、N専用ハーフパンチング本革巻ステアリング・ホイール、12.3インチカラーLCDクラスター、アンビエントライト、N専用センターコンソール、M専用メタルパネル等を採用することで洗練された室内空間を演出している。
ヒョンデでは、モータースポーツで培ったテクノロジーを兼ね備えたモデルを導入し、日本のユーザーに「ハイパフォーマンス EV」の新たな在り方や、選択肢として認識してもらうことを目標としている他、グローバルでも、電動化時代においても変わらない運転の愉しさやエモーショナルな走行体験を提供し、ハイパフォーマンスEVという新しいカテゴリーを開拓することで、電気自動車市場をリードするポジションを固めることを計画している。
【希望小売価格】858万円