日産は5月24日、英国の探検家クリス・ラムゼイ氏とパートナーシップを締結し、電気自動車(EV)「アリア」e-4ORCEによる北極から南極(Pole to Pole)までの遠征を実施すると発表した。
同遠征は2023年3月に開始され、北極から南極まで27,000km以上にわたる距離を、気温がマイナス30度から30度まで変化するさまざまな気候条件の中で旅を実施。北極から北米、中南米を経由し、南極大陸へと向かう移動ルートでは、雪に覆われた氷河や、険しい山脈、広大な砂漠を含めた未知の領域を通過する。
同遠征について、日産の星野朝子副社長は「ラムゼイさんと『Pole to Pole』探検チームとのパートナーシップを発表でき、光栄に思います。新型クロスオーバーEV『日産アリア』は、より遠くへ、より簡単に、より快適に移動することを可能にします。さまざまな路面で安定性とトラクションを高める『e-4ORCE』を搭載した『アリア』は、このチャレンジングな旅の最適なパートナーとなることでしょう」と語った。
遠征に使用される「アリア」e-4ORCEは、北極圏や南極圏での極寒の環境や、過酷な地形での走行にも対応できるようホイール、タイヤ、サスペンションに加え、エクステリアもカスタマイズが施され、もう1台の「アリアe-4ORCE」は標準車両で遠征をサポートする。
ラムゼイ氏は、過去にもEVでの遠征を実施しており、2017年には妻のジュリー氏とともに、モンゴル・ラリーを「リーフ」で完走した初めてのチームとなった。今回の遠征について、「私たちの使命は、EVが最も過酷な環境でも対応できることを証明することです。EVは日常的に世界中のドライバーを満足させてくれていますが、それだけではありません。厳しい寒さの極地や南米の高温多湿のジャングルにあっても、ワクワクするような運転体験を提供してくれます。革新的なグローバルブランドを誇る日産が、私たちの探検のパートナーになってくれることに感謝しています」と述べた。