日産東京販売がVRを活用した試乗体験ブースを設置

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日産東京販売ホールディングス(竹林彰社長、以下NTH)は2022年3月19日、カーディーラーでは国内初となるトリックマッピングを活用した試乗体験「NISSAN TOKYO Virtual testdrive(日産東京バーチャルテストドライブ)ブース」を、イオンモール多摩平の森(日野市)内にある日産東京販売㈱の常設展示場に導入した。

イオンモール多摩平の森内の常設展示場

ここでは、4人分の座席を前方左右3面の大型モニターと遮光用シートで囲み、人気モデル(セレナ e-POWER、オーラe-POWER、NISSAN GT-R)の試乗体験や、日産360度セーフティアシスト(先進安全技術)といった四つの体験コンテンツが用意されている。希望者は会場で予約し、約10分のテストドライブを体験できる。

採用されたトリックマッピング技術はパナソニックシステムデザインが開発し、パナソニックカーエレクトロニクスが販売するもので、トリックアートのように平面的な絵(画像)が立体的に見えるようになっている。この技術の最大の特徴は、専用のゴーグルを着用せず、複数で同時にVR体験ができること。これにより、大人から子供まで家族そろってバーチャル試乗体験ができる(ここでは最大4名まで)。日産東京販売とともに最適なシステムを開発した。

GT-Rのフル加速も安全に体験できる

ここでの試乗は週末の公道試乗でありがちな”渋滞”もなく、公道ではまず体験できない予防安全機能のインテリジェントエマージェンシーブレーキや運転支援技術のプロパイロット、あるいは、スーパースポーツカーのGT-Rの”フル加速”等がテストコースで撮影されたオンボード映像により、安全に体感できるのが強み。

この試乗体験の導入は、NTHの中期経営計画「次の東京へ、お客様と共に。」で掲げる、新たな販売スタイルの実現をDXの面からアプローチしたもので、今後は新型車や新技術の発表に合わせ、体験できるコンテンツを拡充していくという。また、都心店舗に共通する試乗車の車種・台数が限定されるとった課題の解決策として、都心店舗へのブース設置、あるいは、ブース内で視聴できる動画を店舗での販売ツールとして全店舗で活用することも視野に入れている。

試乗ブースが設置される常設展示場は、自社客以外に日産車の魅力を発信する拠点として2017年に開設されたもの。カーディーラーにありがちな試乗目的だけでの来店のしにくさがなく、日常生活の行動半径内にあるショッピングモールで気軽に試乗体験ができる。

また、ここでの試乗体験は、ゴーグルを着用するVRに比べどうしても“没入感の低さ”は否めないが、その物足りなさを近隣店舗で実車の試乗で補ってもらいたい、という考えだ。

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