レクサスは2月24日、六本木ヒルズ森タワー52階の展望ギャラリーで開催されたテクノロジーアート展「Media Ambition Tokyo2019」(通称:MAT)に青いボディカラーが特徴のLC500h/LC500特別仕様車ストラクチュラルブルーを出展すると共に、人とテクノロジーの関係性をテーマとしたトークイベントも開催した。(トップ写真:特別仕様車「ストラクチュラルブルー」と(左から)須賀厚一氏、齋藤精一氏、谷川じゅんじ氏、杉山知之氏)
MATは、未来を創造するアイディアと最先端の技術が結合する都市を舞台にしたテクノロジーアートの祭典。7回目の開催となる今回は、「ART&TECH TOKYO」をテーマにテクノロジーとデザインが融合した多彩なアート作品が展示された。
トークショーでは、同展示会代表理事の谷川じゅんじ氏をはじめ、レクサス・インターナショナル レクサスデザイン部の須賀厚一部長、株式会社ライゾマティックス代表の齋藤精一氏、デジタルハリウッド大学の杉山知之学長の4名が出席。テクノロジーの発達が目覚ましい現代で、未来の社会や暮らしをデザインする“人とテクノロジーの関係性”について、各登壇者から広く語られた。
その中で、杉山学長は心を揺さぶられた技術として「会場入り口に展示してあるLCの深みのある青色には驚いた。あの色合いを出すには高い技術力が必要」と話し、続けて須賀部長は「ボディの青色は、南米に生息するモルフォ蝶という青い羽根の蝶から着想を得ています。羽には光の中の青い光源だけを反射する構造を持ち、その科学的な構造を量産の塗料として開発。実際に持っている色域にプラスして光の中に入ある青色を跳ね返すことで、人間の目には一層鮮やかで深みのある色合いとなっています」と説明した。なお同モデルは、昨年7月に販売終了している。
このほか、会場内には同社が若手クリエイターの支援・育成を目的に2013年からスタートしたレクサスデザインアワード受賞作品も展示された。紅藻類を原料とすることで環境保全を考慮した梱包資材「AGAR PLASTICITY」や、人が通ることで風を受けたように揺れるインテリア照明「Inaho」も特別仕様車と同様に来場者の注目を集めていた。