トヨタ東京自動車大学校(上田博之校長、東京都八王子市)は昨年10月、東京オリンピック・パラリンピックに向けた警備訓練の会場として同校内の施設、広大な校内サーキットを提供。この協力活動に関して9月14日、地元の警視庁高尾警察署から感謝状が贈られた。
同校で行われた感謝状授与式で、高尾警察署・島貫匡署長は「東京2020大会は大きなトラブル、事件もなく終えることができた。これも学校を始め国民、都民の皆様のご協力があってこそ警備が完遂できたと思っている。警察の仕事はドラマのように警察官だけでできることではなく、皆様方のご理解、ご協力が必要。今後ともよろしくお願いします」と挨拶した。
また、感謝状を受け取った上田校長は「学校の運営方針として地域社会との調和、社会貢献活動への積極的な参加を実施している。コロナ禍は未だ先の見えない状況だが、これからも我々ができることを積極的に実施していきたい」と謝辞を述べた。
同校では“東京オリ・パラ”に限らず、高尾署の様々な訓練に協力している。昨年11月には、事故車両から乗員を救出する訓練に会場だけでなく、廃棄予定の教材車両2台を提供した。フロントガラスを破壊し、ボディの一部をカッターで切断、ドアをこじ開ける等“迫真”の訓練となった。
この他、白バイ隊員の訓練用に校内のオフロードコースを開放している。一方、学生向けには、白バイ隊員による2輪安全運転講習会が実施されている。