活況を見せるキャンピングカー市場
新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」が求められる中、キャンピングカーは密を避けた旅行や宿泊手段として注目度がより高まっている。
一方で、需要に対し供給が追いつかないともいわれる生産面は、業界全体の課題として日本RV協会を中心に官民連携で向上に取り組んでいこうとしている。
本社工場拡張によりさらなる増産体制へ
そんな活況を見せるキャンピングカー市場を、生産面への投資・拡充の面でも牽引するのが大手ビルダーの「ナッツRV」(本社:福岡県遠賀郡)だ。
同社は中国・大連とフィリピン・セブ島の海外2工場をはじめ、2015年には北九州市に敷地面積約4000坪の工場を新設。2019年から2020年にかけて、最新鋭の設備投資による生産力のアップを図り、年間生産台数1000台を目標とするなど、キャンピングカー市場の成熟とともに着実な成長曲線を描いてきた。

ナッツRVは世界3拠点で工場を展開。写真は北九州工場
そしてこの秋、ナッツRVは新たな指標として「年間120台の増産決定」を発表。本社のある福岡県遠賀郡では現在、2022年の増産体制を目指しさらなる設備投資と生産体制の構築が進められている。
可能な限り納期を早くするための企業努力は、納車を待つオーナーにとってはうれしいことであり、業界にとっても納期問題に一石を投じるニュースとなる。拡張された工場の竣工など、今後も続報があり次第紹介していく。