トヨタ、豊田市(愛知県)、ヤマト運輸株式会社の3者は4月27日、新型コロナウイルス感染症ワクチンに関する三者連携協定を締結したと発表した。今回の協定により、安心・安全かつ円滑なワクチン接種に向け、ヤマト運輸によるワクチンの安全性を重視した超低温帯での輸送の仕組みや、トヨタによる接種会場の効率的運営支援や接種スタッフ等の派遣協力など、民間企業の技術力や人材との共働による「豊田市モデル」として推進する。
【連携協定の内容】
①ワクチンの安全性を重視した効率的輸送及び保管・配送支援:ヤマト運輸
- ドライアイスを使用せず超低温氷と専用容器を使用した専用保冷箱にワクチンを格納。接種会場までの移送・保管を一貫して専用保冷箱内で行うことで、超低温冷凍庫から取出した後もワクチンを-60℃以下で保持
②ワクチン接種会場の提供:トヨタ
- トヨタ関係施設を集団接種会場に提供[つどいの丘、フォレスタヒルズ、TREC(堤工場厚生センター)、トヨタスポーツセンターの4施設]
③ワクチン接種に係る会場運営支援・医療スタッフの派遣協力:トヨタ
- 集団接種会場の安心・安全で効率的運営支援
- トヨタ 産業医 延べ約100人、看護師等 延べ約350人、会場運営スタッフを集団接種会場に派遣協力 [つどいの丘、TREC(堤工場厚生センター)、トヨタスポーツセンターの3会場]
【連携協定の効果】
- 広大な市域内の輸送でワクチンメーカー推奨保管温度(-90℃~-60℃)を保持し、安全性確保(18の集団接種会場と個別接種医療機関への輸送)
- 接種会場での安全なワクチン保管(電源や冷蔵設備等に左右されない)
- 接種会場の提供と医師等の派遣による接種体制確保
- 5月30日(日曜日)の集団接種から運用開始
これらにより、ワクチンの安全性を高めるとともに、接種の円滑な実施に繋げる。