ボルボ・カー・ジャパンは、今秋に発売を予定している新型クロスオーバーEV「C40」のデザインプロトタイプを報道関係者向けに公開した。
このC40は、ボルボ初のEV専用車として開発されたモデル。ボルボのEVとしては、欧州では既にXC40のEV仕様である「XC40リチャージ」が登場しており、EVラインナップとしては第2弾となるが、国内ではC40が先行し、XC40リチャージ(EV)の導入はその後になるという。
今回公開されたのはデザインプロトタイプとなるが、市販車もほぼ同様のデザインになるとしている。全体の基調としてはプラットフォームを共用するXC40にも似た印象もあるが、全高を抑えたクーペ調のスタイルでより都会的なイメージ。フロントはグリルレスとなったのに加えヘッドライトの形状も変更されており、これまでのボルボ車とは異なる新鮮なイメージが与えられている。ただし形状はやや異なるものの、ヘッドライトの中にはトールハンマーがあり、しっかりとボルボ車であることを主張している。
より特徴的なのはリヤのデザインで、ルーフに沿って流れるようなリヤコンビネーションランプを採用。ルーフエンドは両端が跳ね上がり、これも印象を強めている。プレミアムEVらしく、キビキビとした走りが期待できそうだ。
室内は公開されなかったが、Googleと共同開発のAndroidオペレーティングシステムを採用した新しいインフォテイメントシステムや、ソフトウェアのアップデートをオンラインで行うなど新しい取り組みが採用されるというから楽しみなところである。
なお、C40の価格や詳細は今秋の販売開始時に発表されるが、販売についてはオンラインのみとなる。また当初100台は、短期間で解約できる新しいサブスクリプションプランが用意されるとしており、クルマのみならず販売手法においても注目されるところだ。