フォルシア、水素貯蔵システムのグローバル専門センターを設立

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フォルシアは10月8日、ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地域圏知事のマリー・ギット・デュフェ氏の立会いのもと、水素貯蔵システムのグローバル専門センターを開設したと発表した。

 

フランスのバヴァンに開設された同専門センターは、総額2,500万ユーロを投資して、水素モビリティを加速するための軽量かつコスト競争力のある水素貯蔵システムの開発を目指している。60人を超えるエンジニアと技術者が以下の業務に取り組む。

 

<取り組む業務>

  • 水素貯蔵システムを設計し、顧客の仕様に合わせた試作品を製作する
  • 水圧、ガス、漏洩、バースト試験向けの最新の装置を用いた水素貯蔵システムの試験を行う
  • タンクの性能、特に水素貯蔵量を向上させるためのタンク設計を開発する
  • 2030年までに500万台の燃料電池自動車を生産する見込みで、生産を加速する新しい産業プロセスを開発する
  • IoTセンサーを組み込んだ革新的な素材とスマートタンクを開発し、システムのコストを2030年までに4つに分割し、安全性、耐久性、リサイクル性を向上させる

 

フォルシア最高経営責任者(CEO)のパトリック・コラー氏は、「この独自の施設は、水素を利用したゼロエミッションモビリティの分野をリードするという当社の取り組みを示すものです。イノベーション、工業化、スケールアップにより、燃料電池システムの急激な低コスト化が進み、このテクノロジーの可能性が商用車や高馬力のエンジンに活用されつつあります。水素はエネルギー転換の重要な要素であり、緊急に求められている持続可能性の目標に向かって進んでいます」と語った。

 

同社ではすでに、国際的なOEMとして大型トラックや小型商用車の水素貯蔵システムの製造を開始しているのに加え、同グループでは年間数千台の水素貯蔵システムを生産する能力を有し生産容量の増強を目指している。また、同社が製造する水素貯蔵システムに加え、同グループではミシュラン社との合弁会社Symbio(シンビオ)社を設立。燃料電池スタックの開発・生産を行っている。

 

同社は、2030年までに約200億ユーロ規模の市場で、燃料電池スタックと水素貯蔵システムの両方でリーダーの地位を確立するという目標を掲げている。

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