日産、新型「フェアレディZ」プロトタイプを公開 レトロモダンなデザインにV6ツインターボと6MTを搭載

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日産自動車は、新型フェアレディZのプロトタイプモデル「フェアレディZ プロトタイプ」をオンラインイベントで公開した。フェアレディZ プロトタイプは、内外装のデザインを一新するとともに、V6ツインターボエンジンとマニュアルトランスミッションを組み合わせたパワートレインを搭載する。

■レトロモダンなエクステリア

プロトタイプのデザインは日本のデザインチームによって描かれ、初代S30型のシルエットやフロント&リアのアイコニックなモチーフを引き継いだ魅力的なデザインに仕上げた。また、歴代Zの持つ黄色をソリッドパールの光と影のコントラストにより世界に類を見ない鮮やかでメリハリのある黄色いボディカラーを開発。さらにブラックルーフとの組み合わせによりモダンで未来的なカラーコンビネーションをデザインした。

フードのバルジ形状やLEDヘッドランプのティアドロップ形状は、S30型のデザインを彷彿とさせるとともに、四角いジオメトリックなグリル開口も歴代Zの持つアイコンを継承しており、内側の楕円形のフィンはリアコンビなどにも使われている統一されたグラフィックによってZ独自の世界観を印象づけるだけでなく、スポーティーさとエレガントさを兼ね備えたデザインが表現されている。

グローバルデザイン担当専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサ氏は「LEDヘッドライトにある2つの半円のデザインは、1970年代に販売された「240ZG」をイメージしています。「240ZG」はヘッドライトのドーム型レンズによって円状のリフレクションを作り出すデザインを採用していました。我々はそのユニークな特徴と、そのZらしさを大事にし『フェアレディZ プロトタイプ』に反映しました」と、説明する。

サイドシルエットは、長いノーズから続くルーフラインの先に垂直に切り立つテールエンドと、フロントフェンダーよりもわずかに低く、なだらかに傾斜するリアのデザインによって、S30型がもつ特徴的なサイドシルエットを表現している。

リアのデザインは、S30やZ32などいくつかの歴代Zが持つテールランプからインスピレーションを得たデザインテーマを現代風にアレンジし、より魅力的でZ特有のデザインとした。テールランプはレイヤー形状に光り輝く美しくもハイテックで先進的な光の演出が特徴的となっている。

カーボンで成型されたサイドシルやリアバンパー、そしてフロントバンパー下のチンスポイラーはスポーツカーとしてのパフォーマンスの高さを感じることができ、19インチのアルミホイールと左右に配されたマフラーはによって存在感を強く表現する。

最新技術とオーセンティックの融合

インテリアは、スポーツカーとしてのドライビングを楽しむドライバーのためにデザインされ、コックピットは、オーセンティックさと最新の技術を融合した。

このインテリアデザインは、プロのレーシングドライバーと共に理想的なメーターデザインや室内空間の在り方を検討。コクピットのメーターは12.3インチのフルデジタルメーターディスプレイが配され、エンジン回転計の針が真上を示すと同時に、シフトアップインジケーターが点滅しドライバーにシフトアップを促し、スポーツドライビングをアシスト。また、クルマの状態を示す他の計器類も、一目でクルマが最適な状態であることがわかるようにデザインされている。

新たにデザインされたZ専用のステアリングは、スポーツカーであることを表現するディープコーン形状とし、操作性のよいグリップ形状や視認性良くまとまったスイッチ類によってスポーツカーとしての性能を最大限引き出すポテンシャルを兼ね備えたデザインとした。

ボディカラーに合わせた黄色いステッチがインストルメントパネルの各所に施され、シート中央部にはグラデーション加工された黄色いストライプ模様がデザインされており、エモーショナルで立体感のあるスポーティーなインテリアを演出する。

パワートレインは、6速のマニュアルトランスミッションが組み合わされたV6ツインターボエンジンを搭載。今回の発表では詳しくエンジンスペックなどは公開されなかったが、現在新しいZの発売に向け、Zに求められる性能と扱いやすさの開発が進められているという。

フェアレディZ プロトタイプ 主要諸元
エンジン V-6 ツインターボ
トランスミッション 6速マニュアルトランスミッション
全長 4,382 mm
全幅 1,850 mm
全高 1,310 mm
ホイール/タイヤ寸法 Front: 255/40R19
Rear: 285/35R19

※ 上記仕様は「フェアレディZ プロトタイプ」のものであり、詳細は生産モデルと異なる。

 

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