ミシュランタイヤ、氷上/雪上性能を向上させた新スタッドレスタイヤ発売

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日本ミシュランタイヤは6月30日、新スタッドレスタイヤの「MICHELIN X-ICE SNOW(エックスアイススノー)」を発表。14インチから22インチまで、計84サイズを8月11日より発売する。

新製品エックスアイススノーは、日本の冬季路面を時期や地域、時間帯などあらゆる角度から分析し、想定されるすべての路面環境下において高いレベルの性能を発揮できるスタッドレスタイヤとして開発された。

MICHELIN X-ICE SNOW

さらに、その性能が装着初期から履き替え時までより長く続くよう、コンパウンドや溝形状、サイプの深さや数などを全面改良し、安全性のみならず経済性にも応えるよう設計された。氷上、雪上、ドライ、ウェット路面でも安定したグリップとブレーキング、ハンドリング性能を発揮。ブレーキ性能は氷上で従来品(X-ICE3+)に比べ9%向上。雪上では4%向上させた。

エックスアイススノーは、氷上と雪上でのブレーキング性能の維持力を向上させながら、長期間の使用でも性能を持続させるため、主に以下の四つの技術を採用している。

①新開発EverWinterGripコンパウンド(エバーウインターグリップ・コンパウンド)
剛性の高いポリマーベースの材質をコンパウンドに配合し、ベースコンパウンドとの摩耗差により微小な凹凸を生成することで、エッジ効果と水膜を破って接地するアイスグリップ性能を高めた。一方、雪上では雪踏み効果を発揮する。摩耗しても接地面の凹凸は再生され続けるため高い性能が持続される。

②新世代Vシェイプトレッドパターン
サイプの長さを従来品より28%増加させ、エッジ効果を強化。氷上でのグリップ性能を高めながら、新トレッドパターンデザインにより増加したボイドレシオ(トレッド接地面に対する溝の比率)により、シャーベット路面やウェット路面で効率よく雪や水を排出し、安定したグリップが発揮される。

③二つのフルデプスサイプテクノロジー
〈VTSサイプ〉
倒れこみを防止することで接地面を確保して氷上でのグリップを発揮しながら、厚みのあるサイプが雪上にしっかり食い込み雪踏み効果を発揮する。

〈NewクロスZサイプ〉
3Dサイプによる倒れこみの防止により剛性を確保し、あらゆる路面で安定したハンドリングを実現。接地面効果を最大化するとともに氷上路面の水膜を除去しグリップに貢献する。

履き替えるまでトレッドパターンが維持され、制動性能を維持する

④EverWinterGripコンパウンドを溝底部まで採用
スタッドレスの使用限界末期(50%摩耗)になっても、トレッドブロックがしなやかさを保つことで、氷上性能が長期間継続する。

オンライン配信で行われた新製品発表会には、スペシャルゲストとし自動車研究家・山本シンヤさんが出席。北海道の士別市でテストコースから高速道路を含む一般道まで、さまざまな路面で新製品の性能をいち早く体験。

試乗して最も強く感じたのが、氷上性能、雪上性能が確実に向上していることはもちろん、時々刻々と路面が変わる一般道での安心感、信頼性の高さ。ミシュランタイヤは元々トータルパフォーマンスに優れるタイヤづくりに定評があり、この新製品は冬のトータルパフォーマンスタイヤと言っていいだろう」と新製品の感想を語った。

新製品の使用感を語る山本シンヤさん(右)

※メイン写真は新製品と日本ミシュランタイヤのポール・ペリニオ社長

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